千変万化に描く北斎の冨嶽三十六景 (アートセレクション) の感想
参照データ
タイトル | 千変万化に描く北斎の冨嶽三十六景 (アートセレクション) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大久保 純一 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784096070222 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
手元に、北斎に関する書籍が多数あります。アマゾンさんからも何冊か購入しました。その中で、この大久保純一さんの富嶽36景は、大変見やすい、解説も
適切で、何回見ても、常に新鮮さを感じます。ここでは46図示されていますが、どの作品も「実にいいなあ。うまいなあ。」と感じて見入っています。
適切で、何回見ても、常に新鮮さを感じます。ここでは46図示されていますが、どの作品も「実にいいなあ。うまいなあ。」と感じて見入っています。
北斎と言えば「富嶽三十六景」が有名です。本書はその「富嶽三十六景」の1点1点の作品を見開き2頁で紹介して、それぞれの内容についての解説が施されたものです。もっとも全体では、36枚ではなく46枚の図版です。全ての版画をみることでその全容を理解できるように「自然」「構図」「場所」「旅」「営み」と、主題に即した5つの視点で分けられています。それぞれの作品の狙い、意図、隠れた意味などが大久保純一氏の解説によって書かれており、知っているようで知らない世界を分かりやすく解き明かしてくれました。
「神奈川沖浪裏」などは、ドビュッシーに交響詩「海」の制作意欲を掻き立てたと言われているようなインパクトがありますし、そのような影響力を持つ版画をじっくりと眺めているとその凄みが伝わってきます。
錦絵の版元、ジャポニスム、娘阿栄のこと、小布施の北斎、馬琴と北斎等のコラムも楽しく読みました。
「北斎の生涯と画業」の章で書かれているように、「北斎漫画」に代表される刊本や様々な肉筆画、妖怪画も収録してありますので、画狂人というあだ名にふさわしい活躍ぶりを確認できます。まさしく江戸時代を代表する絵師の一人だと感じます。
これだけの技術と魅力があるので多くのファンがいたのでしょうね。なにしろ生涯に30000点ほどの作品を生み出したのですから「浮世絵」の大家として、日本が誇れる絵師でした。0
「神奈川沖浪裏」などは、ドビュッシーに交響詩「海」の制作意欲を掻き立てたと言われているようなインパクトがありますし、そのような影響力を持つ版画をじっくりと眺めているとその凄みが伝わってきます。
錦絵の版元、ジャポニスム、娘阿栄のこと、小布施の北斎、馬琴と北斎等のコラムも楽しく読みました。
「北斎の生涯と画業」の章で書かれているように、「北斎漫画」に代表される刊本や様々な肉筆画、妖怪画も収録してありますので、画狂人というあだ名にふさわしい活躍ぶりを確認できます。まさしく江戸時代を代表する絵師の一人だと感じます。
これだけの技術と魅力があるので多くのファンがいたのでしょうね。なにしろ生涯に30000点ほどの作品を生み出したのですから「浮世絵」の大家として、日本が誇れる絵師でした。0