残虐の大地 ~私が生まれ育った中国は、なぜここまで恐ろしい国になったのか (扶桑社新書) の感想

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参照データ

タイトル残虐の大地 ~私が生まれ育った中国は、なぜここまで恐ろしい国になったのか (扶桑社新書)
発売日販売日未定
製作者李 真実
販売元扶桑社
JANコード9784594072551
カテゴリ » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係

購入者の感想

本書の著者はその履歴に依ると、「元中国共産党幹部」とあって現在は日本に「帰化」しているようである。「はじめに」に依ると1997年に「課長から昇進する希望が見えた」頃に「組織部長」宅に招かれてその“汚職”振りに気付き、加えて日常化する“腐敗”に嫌気がさして“共産党員”のままで日本へ留学し(163頁)、後に日本で脱党・帰化と言うことになっている(著者が中国共産党を「脱党」するのは2005年)。素直に考えると、「元共産党幹部」(日本留学当時は「課長」職だったようだが、如何なる組織機構の「課長」かは明らかでない)の留学目的が今一つ曖昧で、著者自身も“腐敗”に「身に覚え」があった旨吐露しているが、「部長」宅に訪れて正義に目覚める行りやそこから(党員の身分で)日本留学する経緯など、読んでいてしっくり来ない印象が否めない。この辺り著者名の「李真実」と言う恐らくペンネームを推測させること、「元共産党幹部」の具体性の欠如などに起因するようにも思われる。尤も当の中国共産党からすれば著者の行為は「反革命」(反国家)的であるから、(何らかの影響を懸念して)詳細を記すことができないのであろうと解釈できるが(ただ著者は既に日本に「帰化」している)、著者自身はともかく故国に残っているであろう?家族・親族などの消息が気になるところではある。構成・内容は、このページの「商品の説明」及び「目次を見る」に詳しいのでこれに譲る。

殆どのトピックはこれまでの先行類書で議論・仄聞されるところで、私見ではトピックに依り実証性・情報ソースの確度に落差が大きい印象を受ける。特に「法輪功」の「弾 圧」等(第3章など)については詳細な情報ソースの摘示と共に実証的であるのに対して、第2・5章などの「労働教養所」等の内部事情等については、情報ソースの明示のない“伝聞・断定”が顕著である。通読して感じるのは、全体的に「法輪功」に対する中国(共産党)の「弾 圧」への情緒的な筆致が非常に強いが(事実であれば当然であることはここでは措く)、最後の「おわりに」(243頁)で初めて著者自身が「法輪功」の「学習者」であることをさらりと吐露するのには些か面食らうところである。また江沢民による「法輪功」の「弾

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