イラストで徹底理解する シグナル伝達キーワード事典 の感想
参照データ
タイトル | イラストで徹底理解する シグナル伝達キーワード事典 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 羊土社 |
JANコード | 9784758120333 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » バイオテクノロジー |
購入者の感想
生化学や薬理学などの試験には通ったけれど、完璧には覚えていない状態で分子生物学研究を行なうことになった学部生・大学院生がターゲットになります。
おそらく自分の研究の前提となる論文をたくさん読まされると思います。しかし日本語でも理解していないことを英語で読むのは、時間的にも内容定着率的にもあまり効率は良くないものです。論文のベースとなる基本的な内容(Introductionで書かれるような)くらいは日本語でささっと理解してしまったほうがその後の効率も良くなります。本書はその辺りのニーズに答えた本だと思います。
第一章は経路に注目したまとめ方、第二章は生体内現象に注目したまとめ方になっています。人によっては第二章の内容からアプローチしたほうが良い人もいるでしょう。第一章から入ってそこから派生する第二章の内容を確認し、別の経路を第一章に戻り理解を深める(例:Wnt経路⇒がん遺伝子⇒PI3K経路)という使い方が一冊でできます。そういう意味で第一章と第二章で内容がかぶるのは当然で、むしろそれがこの本の良い所だと思います。
シグナル経路に関しては、MEDSIの『シグナル伝達-生命システムの情報ネットワーク-』のほうがより深く掘り下げられていますし孫引きも充実しています。しかし複雑な分一つ一つの内容を自分の中に落としこむまでの時間もこの本の倍以上かかります。
サッと確認して概要を掴むという目的や、これから掘り下げる知識の地ならしとして使用すると良い本だと思います。
おそらく自分の研究の前提となる論文をたくさん読まされると思います。しかし日本語でも理解していないことを英語で読むのは、時間的にも内容定着率的にもあまり効率は良くないものです。論文のベースとなる基本的な内容(Introductionで書かれるような)くらいは日本語でささっと理解してしまったほうがその後の効率も良くなります。本書はその辺りのニーズに答えた本だと思います。
第一章は経路に注目したまとめ方、第二章は生体内現象に注目したまとめ方になっています。人によっては第二章の内容からアプローチしたほうが良い人もいるでしょう。第一章から入ってそこから派生する第二章の内容を確認し、別の経路を第一章に戻り理解を深める(例:Wnt経路⇒がん遺伝子⇒PI3K経路)という使い方が一冊でできます。そういう意味で第一章と第二章で内容がかぶるのは当然で、むしろそれがこの本の良い所だと思います。
シグナル経路に関しては、MEDSIの『シグナル伝達-生命システムの情報ネットワーク-』のほうがより深く掘り下げられていますし孫引きも充実しています。しかし複雑な分一つ一つの内容を自分の中に落としこむまでの時間もこの本の倍以上かかります。
サッと確認して概要を掴むという目的や、これから掘り下げる知識の地ならしとして使用すると良い本だと思います。