ウィザードリィ の感想

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参照データ

タイトルウィザードリィ
発売日1987-12-22
販売元アスキー
機種FAMILY COMPUTER
JANコード4988606100194
カテゴリ機種別 » その他の機種 » ファミリーコンピュータ » ゲームソフト

購入者の感想

元々はApple用のゲームだが、このゲームの熱狂的なファンだった遠藤雅伸氏(若い人は知らないかも知れないが、ナムコが一番尖がっていた初期〜中期にかけて、先鋭的な作品を次々に送り込んでいた伝説的な存在)率いるゲームスタジオが移植を担当。音楽は故羽田健太郎氏、キャラクターデザインは末弥純という豪華極まりないメンバー。たいてい、大御所を複数起用したのが売りのゲームはメーカー側の調整が失敗して期待外れの駄作になることが多いが、このゲームに関しては、奇跡的に、或いはただの偶然か、とにかく各クリエイターの持ち味が最大限に発揮されて非の打ち所のない作品に仕上がってしまった。もともとBGMなど付いていないワイヤーフレームの殺風景なゲーム(今からすると)だったが、ファミコンのチープで素朴な音色と楽曲が実に相性が良くて、後に様々な形でアレンジバージョンが世の中に出たが、オリジナルに慣れてしまうともはやファミコンの音色でなきゃ駄目!とすら思えるほどである(因みにBGMはON、OFFを選べたはずだ。)。末弥純のキャラクターデザインもこれまた実にセンスがあり躍動感のあるポーズのものが多いが、これを色数が極端に限られ、また解像度のあきれるほど低いドット絵に変換したゲームスタジオの面子も凄いと言わざるを得ない。オリジナルではワイヤーフレームで表示されていた迷路も、ファミコン版では壁のグラフィック付きのバージョンとオリジナルバージョンを選択できるようになっている。この辺りはオリジナルをリスペクトする遠藤氏ならではの「わかっている」アレンジと言えよう。迷路はとある階の一部がゲームバランスを取るためにあえて変更されているが、オリジナルバージョンを体験したことのある方なら「やはりそこは手直ししたか」と頷ける部分であろう。現在のポリゴン至上主義の似非リアル表現に慣れきってしまった過去を知らない若いゲーマーの方も、この20年前に発売されたゲームをすることで、昨今のゲームに無い何か新鮮な興奮を発見することができるかも知れないだろう。因みに攻略本を片手にプレイしても十分面白いので、当時のASCIIから出ていた攻略本(ウィザードリィのすべて―ファミコン版 JICC出版局

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