0ベース思考 の感想

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タイトル0ベース思考
発売日2015-02-13
製作者スティーヴン・レヴィット
販売元ダイヤモンド社
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購入者の感想

自分がどれだけ自分の脳にだまされているか考えさせられる1冊。「わからない」大いにけっこう、世の中は試してみなきゃわからないことだらけ。脳をだましかえして、いろんなことを全力で無視してみたくなります。

世界中でベストセラーになった「ヤバい経済学」の著者らの新刊である。「経済学」ではアメリカの凶悪犯罪の減少の原因は、銃規制の強化ではなくて人工妊娠中絶の合法化であったことを証明してみせた。いつの時代でも望まれない子供は犯罪に走りやすい。不幸な子供の出生を抑えれば犯罪は減る。納得である。

本書のタイトルは「Think Like a Freak」。つまりフリーク(変人、常識にとらわれない人)のように考える。常識や先入観を捨てバイアスをゼロにして考えましょう、と著者たちは説いている。

冒頭にサッカ―のペナルティ・キックの話が出てくる。ゴールのどこをめがけて蹴ればいいのか。データでは一番成功確率が高いのは真ん中だが、ほとんどの選手は両サイドを狙って蹴る。それは失敗したときの「見っともなさ」を嫌うからだと言う。つまり、選手の虚栄心がバイアスとなって成功確率の高いシュートを選ぶのを妨げているのである。次に紹介されるのはハンバーガー早食い競争で何年も連続優勝に輝いた日本人コバヤシの話である。彼がこれまでの食べ方を疑って、最も効率的でスピードの上がるハンバーガーの食べ方を実験を繰り返して会得していくプロセスは感動的ですらあった。
一方で、正しいはずの施策が逆効果になった例が紹介されている。たとえば、インドでコブラが増えたのでコブラの皮を持ってきた人に報奨金を出したところ、報奨金目当てにコブラを養殖する人まで現れてかえってコブラが増えてしまった、とか。要するに常識にとらわれないで「フリーク」のように、何でもバイアスをゼロにして考えることで隠れていた核心が見えてくる。問題を正しく捉えて、原因を突き止め、問題を取り除く、課題を解決する。そのためにはどうすればいいのか、著者は様々な例をあげてその手法について語っている。いずれも身につけたい手法ばかりである。

この本の特徴は、他の方もおっしゃられているように文章が読みやすく、面白い例(誰かの逸話や実験の結果など)で構成されている事です。経済学を知らない人でも読むことができますし、高校生ならわからない言葉もちょっと調べるかニュアンスさえつかめれば楽しんで読めると思います。

【ハウツー本だと思っている方へ】
他のレビューを見ていると意外と低評価が多いのですが、邦題でハウツー本だと思っていたり、文章が軽く読めてしまうせいでサラサラと読めてしまうのが原因のようです。確かにタイトルは0ベースということで色んな解釈をしてしまいますね。無料版や書店で試し読みをした人であれば、第一章の一番最初の項で
「読者から寄せられた難題を解決するのは難しいので、個別に質問に答えていくより「フリーク」(常識の枠に収まらない人、既存の慣習にとらわれない人)みたいな考え方が誰でもできるようになる本を書いた方が良いんじゃないかと考えた。」
みたいな内容が書かれてあり、自分にもその思考が身につく方法を手取り足取り教えてもらえるかもしれないと考えた人もいるのではないかと思います。
しかし、kindleの無料版に載っているサッカーの項の後ろに(つまり有料版を読めばわかる)、
「そうは言っても、この本はよくあるハウツー本じゃない。だいいちぼくたちは人さまにノウハウを伝授するような柄じゃない。」
と書いてあります。つまりハウツー本ではありません。私も???となりましたが、読みました。

【超個人的な感想】
実は、私がすでに実行できているのではないかと思う章がふたつありました。
自分が無知で人より優れていると思わないこと、やめるべきことをやめることです。

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