テラフォーマーズ 13 (ヤングジャンプコミックス) の感想

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参照データ

タイトルテラフォーマーズ 13 (ヤングジャンプコミックス)
発売日2015-05-19
製作者橘 賢一
販売元集英社
JANコード9784088901541
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

「◯◯は△△である」といった解説は時に数ページにまたがって丁寧に描かれており、とても読み応えがあります
それに対して
「◯◯は△△で□□になった」という『何故そうなったのか』を説明する部分に不足を感じる場面が多々見られます

そのため、今や言語を有し文字を扱い宗教概念まで持ち合わせるまでに進化した知的生命体を
「悪意のある人の手によるものなのか、未知の第三勢力によるものなのか分からないが、このような事態になるとは想定外だ。何とか対処しなければ」
という理由で絶滅させるべく行動する・・・これを修正と呼んでいいのだろうか。侵略なのでは・・・という考えに至り、見方が分からなくなってしまいました。

しかも、地球サイドの面々は、圧倒的戦力差があるにも関わらず、各々の思惑から一致団結出来ないままに
致命的な小競り合いを繰り返している始末。極めて危険な状況下でそうなる意味が理解できません。

序盤にあった、自分の存在意義を模索しながら愛と哀しみと熱血をもって不慮の事態を必死に打破しようとする者達はどこへ行ってしまったのでしょうか。

ここまでなんとか状況の好転を信じて見守ってきましたが、少なくとも完結するまで読むことはないでしょう。

紙面の半分は生物の生態講義に当てられ、案外それが面白い。
ジャンプの性とも言うべき、覚醒による戦闘力のインフレ効果も満載。
つまり、何でもあり状態。
本筋の方は形としては中国対その人類、時々テラフォーマーという感じで、本来の敵テラフォーマーもすっかり影が薄くなった。
最後にやっと出てきたかと思えば、中国に操られ状態。
それでも次巻以降は、テラフォーマーの反撃開始という感じにはなりそう。
とにかく、現状は非常にまとまりがなくカオスに近い感じを受ける。
なによりこの期に及んで自国の利益ばかり考えてる地球人類に、まったく共感出来ない。
膝丸のように、恋愛という個人的感情で戦うものにはそれなりに共感できるのだけど、それでも人間同士の戦いにはもう飽き飽きした。
やはり、テラフォーマーに頑張ってもらわなきゃこのマンガは面白くない。

13巻は内容が充実していて良かったです。

●ある女性キャラの復活(2巻の伏線回収)●ジェット、バーキの戦闘や生い立ち●燈の専用武器の能力●カイ将軍の能力●ジョー、劉、小町の消息
などなど…
読んだ後の満足感が高かったですね。テンポも良かったです。

ラスト1話の展開で賛否がかなり分かれそうですが、私は今後の展開に期待したいですね。
3巻で袴を履いて銃を分解していたゴキブリがまさか火星でなく地球にいたとは。
伏線の張り方が凄いなと思いました。

さて、気になった点を1つ。
今巻は説明量が若干多いかなと感じたので減点させて頂きました。

生物の能力解説や戦闘技術の解説はテラフォーマーズの魅力の一つであり、読者が内容を理解する為にも必須のものと思います。
とは言え、今巻は他巻に比べるとその量は明らかに多かった気がします。文字が多くて読むのが大変でした。
もちろん「説明全て省け!」などと偉そうな事は言いませんが、もう少し頑張って文章をコンパクトにして欲しいかなと思います。

減点事項はありましたが、個人的には安定した面白さを保ってくれている作品なので次巻も楽しみです!

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