TOTO XIV~聖剣の絆 [Blu-spec CD2] の感想

スティーブ・ポーカロがカムバックしてから初めての実質的なフルアルバムになる。
これを聴くと、TOTOの重要なサウンドメーカーは彼なのではないかと思えてしまう。
事実、彼が抜けてからのTOTOはスティーブ・ルカサーの灰汁の強さが見事に出てしまい、
作るアルバムは散々な出来だった。それはアマゾンのアルバム・レビューを見ても分かる。
ボビー・キンボールが復帰した時も、やはりルカサーの悪い面が全体的に影響してしまい、
ボビーらしい存在感を示せずにいた。

ところが今作は違う。スティーブ・ポーカロのキーボードが、
まるでマジックのように、ルカサーの派手なギターをTOTOサウンドに融合させているようだ。
彼の優しいボーカル曲（これまた名曲）も聴けて、久々に「TOTOサウンド、ここに復活！」と
思える快作になった。