SQL実践入門──高速でわかりやすいクエリの書き方 (WEB+DB PRESS plus) の感想

著者のデータベース思想は、すでに『達人に学ぶSQL徹底指南書』（2008）で完成の域に達している観があった。
なので、思想的には目新しいことはなさそうだと思った（かつ自分はプロではない）けど、買いました。
理由は、何か明晰なものに触れたいと思ったからで、やはり満足できるものでした。
同じことでも、例や言い方が変わると、頭に入ってくることがある。
前掲書は、ジョー・セルコへの言及がやたらと多かったけど、本書にはそれがなく、その点でもすっきりしている。
「第２章　SQLの基礎　母国語を話すがごとく」が、簡潔にまとまっていて、概念整理によい。
62ページの
SELECT * FROM Address
UNION
SELECT * FROM Address2
は、シンプルで、完全重複のチェックに、さっそく役立った（前掲書198ページにも出ています）。
もちろん、こんな単純なものだけでなく、もう少し複雑なものも面白く、楽しめる。