Sound & Color (Clear vinyl) [Analog] の感想

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アゼンズの新人バンドAlabama ShakesのセカンドLP。
デビュー作よりも凄みの増した、強烈な進化を遂げたセカンド。
特にフロントBrittany Howardの個性がすごい。
感情を必死に抑え込もうとするような、絞り出すようなソウルフル、ファルセットボーカル、シャープで神秘的なギターリフ及びキーボードやオルガンリフの高度な絡み。
音の隙間、隙間をたっぷり残したスワンプな感覚に、研ぎ澄まされた緊張感ある各々楽器の音が圧巻。
ブルース、モータウン、パンク、ファンク、R&B、ゴスペルが入り乱れる、音楽の旨味が詰まりまくったソウル＆ロックンロールアルバム。
この音楽テンション、凄すぎます。
次回作が逆に心配になるほどの出来。
とにかく凄まじい。

70’Sのストーンズやツェッペリンを始めとする
あの頃のロック勢が間違いなく歯軋りする、怪しさうずまくファンキーっぷりに脱帽です！
Vo.なんてもう完全に人種・性別不問のかっこよさです。

単純な衝動ロックの焦燥感や、若さにまかせた疾走感ではなく
もうただひたすらカッコイイのですよ。

ホント上手く言えなくて悔しいのですが、間違いなく尋常でない傑作だと思います。
音楽家達が産出す素晴らしい個性を堪能したい方にお勧めしたい。

1stを気に入ってる方はもちろん、そこまでピンとこなかった方にも是非！
なぜなら私がそうだったから（笑）。

アナログを購入です。
180g盤で、最近お約束のDLカード付き。
前回同様、妙に古めかしいローファイ風録音に、アナログが
めちゃめちゃハマります。無音部分にエッチングされた文字や
記号がなんだかイイ感じです。
二枚組ですが、D面はありません。ノッペラボウです。

音の方は、デビュー作からとんでもなく進化・・・というか、
進化中でまだまだのりしろがありそう。
前作はボーカルに頼っていた部分が強かったようなところも
ありましたが、今作は楽器も前面に出した「バンド感」が強いです。
オープニングのエレピのフレーズからワクワクしてきますよ。

Back to the OLD SCHOOL for the FUTURE という感じ。
ますます古くて、どんどん新しい。今のところ今年の個人的ベスト
ロックアルバムです。

発売前に予約したので、現在の半額ほどの価格で購入できました。
Amazonで新譜アナログを購入する場合、入荷前に予約するのが
間違いなさそうですね。ただし、入荷が予定日より少し遅れ気味です。