こぐこぐ自転車 (平凡社ライブラリー) の感想
参照データ
タイトル | こぐこぐ自転車 (平凡社ライブラリー) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 伊藤礼 |
販売元 | 平凡社 |
JANコード | 9784582767223 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » あ行の著者 |
購入者の感想
学生時代、伊藤礼センセイの講義といえば、しょっちゅう休講になることで有名でした。
たまに学校でお会いすると、お顔は土気色、不安になるほどの痩身で、休講の理由もすんなり呑み込めたものです。
卒業してからしばらく経ち、この『自転車こぐこぐ』が話題になっていると聞いたときは、自転車乗りだなんて、同姓同名の若手作家のエッセイじゃないかと疑いました。
しかし読んでみると、これはまさしく、伊藤センセイのエッセイですね。
全編に漂う、皮肉なまなざしとペーソス。
それでいて、人生をめいっぱい愉しもうという、無邪気な心。
センセイにとっての自転車乗りは、不健康な人生の終わりに、ふいに訪れた健康の輝き、爽やかな一陣の風、とでもいえばよいでしょうか。
人生って最後まで何があるかわからない、だからいいんだなあ。
自転車なんて興味もない、不健康な人でも愉しめるエッセイです。
たまに学校でお会いすると、お顔は土気色、不安になるほどの痩身で、休講の理由もすんなり呑み込めたものです。
卒業してからしばらく経ち、この『自転車こぐこぐ』が話題になっていると聞いたときは、自転車乗りだなんて、同姓同名の若手作家のエッセイじゃないかと疑いました。
しかし読んでみると、これはまさしく、伊藤センセイのエッセイですね。
全編に漂う、皮肉なまなざしとペーソス。
それでいて、人生をめいっぱい愉しもうという、無邪気な心。
センセイにとっての自転車乗りは、不健康な人生の終わりに、ふいに訪れた健康の輝き、爽やかな一陣の風、とでもいえばよいでしょうか。
人生って最後まで何があるかわからない、だからいいんだなあ。
自転車なんて興味もない、不健康な人でも愉しめるエッセイです。