世界の半分を怒らせる の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル世界の半分を怒らせる
発売日販売日未定
製作者押井 守
販売元幻冬舎
JANコード9784344027572
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » あ行の著者

購入者の感想

本書は、ニコニコチャンネルで配信されているメールマガジン『押井守の「世界の半分を怒らせる」』を書籍化したものです。既にメールマガジンを購読されている方はあえて買わなくてもいいかも。

押井さんのヱヴァQへの感想が、一部だけが切り取られて某まとめブログに取り上げられたために、勘違いをしたヱヴァンゲリヲンのファンから批判の対象にされた回も全文掲載されています。ちなみに押井さん、試写会に招待されたわけではなく、自費で映画館まで足を運んでエヴァQを観たそうです。

政治関係では、押井さんが民主党に対して辛辣な批判を繰り返しており、いかに毛嫌いしているのかよく伝わりました。自民党の大勝を報じる衆院選の中継を見て、顔が日焼けして黒焦げになっていた石破さんと、真っ白だった前原さんを比較して、「石破さんは念入りに歩き回ったから黒くなっていて、前原さんはほとんど歩いていないから白いままなのだ」との指摘は、なるほどと思いました。それと、押井さんは安倍晋三総理に期待しているそうです。

個人的に気になったのは、『009 RE:CYBORG』への具体的な批判は避けつつ、神山健治監督を批判したことです。神山さんは押井塾出身で、押井さんの影武者になりたいと言うほど、押井さんを慕っている方ですが、本書では押井さんは神山さんとの師弟関係を否定して、「同僚」として扱っています。また、『009 RE:CYBORG』に対しても、「同僚」としての配慮からオブラートに包みつつ、失敗作として扱っていることに驚きました。私が思うに、押井さんも神山さんを同じ土俵に立つ「アニメ監督」として認めるようになった証なのではないかと思いました。

ほかにも色々と書いてあります。今後の押井作品に登場するキャラクターの思想的な背景を探る上でも、本書のような押井さんの考えを纏めた本は参考になると思います。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

世界の半分を怒らせる

アマゾンで購入する
幻冬舎から発売された押井 守の世界の半分を怒らせる(JAN:9784344027572)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.