10年つかえるSEOの基本 の感想

読みやすいがSEOという言葉で検索している人にとって、ちょっと期待外れかも。
たしかに書いてあるとおりではあるが、そこからどうしていこうという段取り的なこともとくになく、技術的なこともなく。
読みやすいが故に、立ち読みでいいたいことの9割はわかるかも。

ネット業界で働く人なら殆どの人がSEOという言葉は聞いた事があるだろう。
だけど、「Google対策＝SEO」と思ってる人は、まず本書を読んだ方が良い。

少なくとも私は、「SEO=Googleとのいたちごっこ」くらいに思っていたので、
ノウハウ系の本に走っていたが、本書に出会って本当によかった。
誤った浅い理解が目からウロコの状態で、剥がれていった。

Web担当者、新人、デザイナー、エンジニア、そして、これからWebに関わる人などは、
検索を避けては通れないので、まずは読んでおくべしの一冊としてお勧めしたい。
できればノウハウ系の本を読んで知識に色が付く前に読んでおくべき一番最初の本だと思う。

全体を通じて、テクニックについての記載は無い。だが、それが良い。
受験勉強の入学問題でどういう問題が出るか分からないのに勉強できるのと同じで、
Googleのアルゴリズムが分からなくても対策が出来る。ということが本書を読むと理解できる。
終始、本質をついており、
結果、どういうサイトが上位に表示されるか。が理解できる内容になっている。

本書は、2人の会話形式で進んでいく。
キャラ設定の本で良書は少ない気がするが、会話のテンポが良く、2時間もあればサラっと読める。

Webデザイン出身でSEOいう言葉くらいは知ってます。という「すずちゃん」と
SEOに詳しい先輩というか友達の「土居くん」の会話。
いつしか自分を「すずちゃん」に投影しながら読んでしまうのが、不思議だ。
特に私自身が、営業マンなのにWebも担当しなければならなくなった立場のため、投影しやすかった。

大まかな内容は、
検索エンジンの仕組みやSEOの考え方、キーワード、コンテンツ、リンク、と進む。
特にリンクは、「めちゃくちゃ重要」としており、いかにして優良リンクを集めるかという内容が書かれている。

各章の最後には、「まとめ」があるので、何度も読み返して、基本に立ち返る際の本にしておきたい。