Now, Discover Your Strengths の感想
参照データ
タイトル | Now, Discover Your Strengths |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Marcus Buckingham |
販売元 | Simon & Schuster Audio |
JANコード | 9780743518130 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » Simon & Schuster |
購入者の感想
自分自身または自分の子どもの国語、算数、理科、社会の成績がそれぞれ5、4、3、2だったしたら、どの科目の勉強に注力しますか?という問いが本書の中に出てくる。たいていの人は成績の低い科目ほどより多く注力して成績を引き上げたほうがよいと考えがちだが、本書はそれを逆転したような考えに基づいている。弱みに着目する傾向の最も強い国として日本と韓国があげられている。逆に最も弱い国は米国ということだが、本書が米国で書かれたことからもわかるように、その米国でも各人の強みを活かしていくことの重要性を説いている。
各個人の才能は遺伝的要素も含めて人生の非常に早い時期に確定し、それは生涯を通じて当人固有の強みのもとになっているという。著者はあのギャロップ社で25年にわたり200万人以上を調査した結果として、このような強みを34種類に分類できたとしている。この強みについてはウェブ上で診断を受けることができる。診断を受けるときは本書のカバーの後ろに印刷されているコードが必要になる。診断は日本語を含む主要な言語で受けることができる。200問近くの問いに答えると各人の上位5種類の強みが出てくるようになっている。ただし診断は一度しか受けられないので注意が必要。結果は何度でも見ることはできるが、再診断は受けられない。多くの質問は各人の志向を5段階で問うものであって、考え答えるようなものではない。各問いについて20秒以内に答えないと無回答として扱われる。
星三つとした理由は、本書が個人の強みをかなり断定的あるいは決定的なものとして扱っている点に個人的に疑問が残ったためである。Neuroplasticityという考え方からすると、これはちょっと違うような気がする。ただし米国でもビジネス書として売り上げの上位に位置づけられている。発達心理学などの分野で欧米では個人の才能や強みが幼少の時期に方向付けられるという考え方は非常に強く支持されている。二極論になってはいけないが、悪い芽を取り除けば自ずから良い芽が伸び育つという考え方があれば、とにかく良い芽を育てれば悪い芽は自ずから淘汰されるという考え方もある。本書はいわゆるビジネス書に分類されるが、論点については養育や教育の点でも一考に値するものがある。
各個人の才能は遺伝的要素も含めて人生の非常に早い時期に確定し、それは生涯を通じて当人固有の強みのもとになっているという。著者はあのギャロップ社で25年にわたり200万人以上を調査した結果として、このような強みを34種類に分類できたとしている。この強みについてはウェブ上で診断を受けることができる。診断を受けるときは本書のカバーの後ろに印刷されているコードが必要になる。診断は日本語を含む主要な言語で受けることができる。200問近くの問いに答えると各人の上位5種類の強みが出てくるようになっている。ただし診断は一度しか受けられないので注意が必要。結果は何度でも見ることはできるが、再診断は受けられない。多くの質問は各人の志向を5段階で問うものであって、考え答えるようなものではない。各問いについて20秒以内に答えないと無回答として扱われる。
星三つとした理由は、本書が個人の強みをかなり断定的あるいは決定的なものとして扱っている点に個人的に疑問が残ったためである。Neuroplasticityという考え方からすると、これはちょっと違うような気がする。ただし米国でもビジネス書として売り上げの上位に位置づけられている。発達心理学などの分野で欧米では個人の才能や強みが幼少の時期に方向付けられるという考え方は非常に強く支持されている。二極論になってはいけないが、悪い芽を取り除けば自ずから良い芽が伸び育つという考え方があれば、とにかく良い芽を育てれば悪い芽は自ずから淘汰されるという考え方もある。本書はいわゆるビジネス書に分類されるが、論点については養育や教育の点でも一考に値するものがある。