新明解国語辞典 第七版 の感想

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参照データ

タイトル新明解国語辞典 第七版
発売日2011-12-01
販売元三省堂
JANコード9784385131078
カテゴリ人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 日本語研究

購入者の感想

7年ぶりの改訂ということで期待を込めて買いましたが、
どこが変わったのかわかりません。
商品説明では1000語増補と言っていますので、
それだけ増えたのでしょうが、まだその増えたという語に会っていません。
語釈もこれまでと同じで、 ―― もっとも、語句の説明は
余程のことがあって見直しでもしない限り変わらないとは思いますが ――
これなら、旧版を持っている人は無理して買うこともないと思いました。

 従来から語釈のユニークさで定評のある辞典ですが、今回は第六版からの「運用」欄が強化され、また「文法」欄が新設されていて、よりいっそう「読める」辞典になっています。

 一例を挙げると、本辞典の「序」に「例えば、『…かもしれない』という一種の推量判断を表す形式について、外国人に日本語を教える教師の中には、ある事柄の実現する可能性がフィフティフィフティであるなどと説明して事足れりと安易に信じている者もいるが、これを確率が五十パーセントだなどと解したら、とんでもない誤りである。」とあったので該当箇所を引くと、その「運用」欄に次のように書いてあります。

 「『にちがいない』が ある事態が生じることについてかなり高い確信に基づいた判断を表すのに対し、『かもしれない』は、確率の高い低いに関わりなく単にそのような事態が生じる可能性を否定することはできないという判断を表す。従って結果としてその判断が事実に反した場合でも、自分に負わされる有責性を免れる表現形式として用いられる傾向がある。」

 別の例を挙げると、「ようだ」の項の「文法」欄にもかなり詳しい説明があり、「事故があったらしい」と「事故があったようだ」の区別がわかりやすく書いてあります。

 ただ、国語辞典にはそれぞれ特色があり、例えば、「暖かい」と「温かい」の使い分けについては、本辞典では「表記」欄に、「『温かい』とも書く。」としか説明がなく、これについては「学研現代新国語辞典」や「明鏡国語辞典」などの説明の方が詳しいのも事実です。辞典は数種類持っていてもいいかもしれませんね。
 

 このところ電子辞書が重宝される時代ですが、面白い「運用」欄、「文法」欄に出会うためには紙の辞書が一番だと感じます。0

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