鬼談 (幽BOOKS) の感想

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参照データ

タイトル鬼談 (幽BOOKS)
発売日2015-04-04
製作者京極 夏彦
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041024744
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー

購入者の感想

『談シリーズ』、最新刊です。久々の京極節、満喫しました。京極ファンならお分かりになると思いますが、彼の文体には独特の『間』があります。その『間』が恐ろしく、そして悲しい。その彼の『間』を存分に楽しめる一冊です。
結局、彼の描く『鬼』とは一体なんなのでしょうか?人は人としての『ある一線』を超えてしまった時、良くも悪くも、物理的にも心情的にも、『鬼』になるのかもしれません。と言う事はいつか私にも『鬼』になる瞬間がくるのでしょうか? そんな想像はとても恐ろしいのに、でもなぜか惹かれるような、心待ちになるような、そんな気持ちになります。これこそが、彼の独特の間の齎す効果なのではないでしょうか。

個人的には、二つ目の『鬼想』がとても哀しく、そして『鬼慕』がとても怖かったです。

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