人類最強の初恋 (講談社ノベルス) の感想
参照データ
タイトル | 人類最強の初恋 (講談社ノベルス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 西尾 維新 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062990400 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
主人公である哀川潤はもちろんですが,あの名前やあの場所が次々に飛び出す様子は,
『戯言シリーズ』の読者であれば,懐かしさとともにスムーズに中へと入っていけます.
また,宇宙規模にまでなった彼女の豪快さ,奔放さはやはり愛すべき存在として映り,
相棒を担わされる人物とのコンビもなかなかで,その魅力を存分に見せつけてくれます.
時系列は『戯れ言』の後になるようですが,『その後』がチラホラと語られるのも嬉しく,
その中には『驚きのお知らせ』も含まれ,こちらもファンには楽しみどころとなっています.
ただ,これまで『相手』の側だった彼女が,一人称視点で語りだすとどうにもくどく,
『〜ぜ』の語尾に代表されるオラオラ口調(?)が,何かにつけて冗長に感じられます.
おかげで,才能など西尾作品によく見られるやり取りも,読みづらくて目が滑りがちです.
収録されている二篇についても,荒唐無稽というよりは無茶や強引さが先に来るようで,
元々がとんでもない人たちの物語とはいえ,どうしても物足りなさが残るのは否めません.
『戯言シリーズ』の読者であれば,懐かしさとともにスムーズに中へと入っていけます.
また,宇宙規模にまでなった彼女の豪快さ,奔放さはやはり愛すべき存在として映り,
相棒を担わされる人物とのコンビもなかなかで,その魅力を存分に見せつけてくれます.
時系列は『戯れ言』の後になるようですが,『その後』がチラホラと語られるのも嬉しく,
その中には『驚きのお知らせ』も含まれ,こちらもファンには楽しみどころとなっています.
ただ,これまで『相手』の側だった彼女が,一人称視点で語りだすとどうにもくどく,
『〜ぜ』の語尾に代表されるオラオラ口調(?)が,何かにつけて冗長に感じられます.
おかげで,才能など西尾作品によく見られるやり取りも,読みづらくて目が滑りがちです.
収録されている二篇についても,荒唐無稽というよりは無茶や強引さが先に来るようで,
元々がとんでもない人たちの物語とはいえ,どうしても物足りなさが残るのは否めません.