同盟国としての米国 の感想

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参照データ

タイトル同盟国としての米国
発売日販売日未定
製作者太田 文雄
販売元芙蓉書房出版
JANコード9784829504628
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

 防衛大学で講義した米国の軍事動向、インテリジェンスの実体、戦略の方向性、シンクタンクの役割、そして日米同盟のあり方についてを1冊にまとめた本である。アメリカの数々の軍事的な軍事報告書や戦略報告書について、ここ数年の移り変わりを丁寧に拾い集めていて、極めて網羅的な内容になっている。

 米国でF-22が生産停止になった背景として、ここ数年の非対称戦向けの予算を確保する必要性が挙げられている。だまっていてもF-22を買えると思っていた空幕のオメデタさがイタイ。

 米軍が力を入れる分野はインテリジェンスや情報通信、無人機の開発、補給の安定性である。ゲリラというか民衆に紛れた敵対者を相手にするのだから当然である。

 日米同盟については、日本という極めて重要な場所に米軍が駐留できていることだけで米軍としてはほぼ対等の関係と考えているようだ。書いてないが、気前よく思いやり予算を払っていることも大きいだろう。

 また、日米同盟については徹底的に米軍に協力することを前提としてまとめられている。集団的自衛権を発動しなかったとき、米国民が納得しないと。それは当然だ。

 しかし個人的には、著者の立場上、日本が未だ米軍の占領下にあることと日本独自の防衛力・先制攻撃力を持たないことに踏み込めないことに苛立ちを覚える。

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