同盟変貌―日米一体化の光と影 の感想
参照データ
タイトル | 同盟変貌―日米一体化の光と影 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 春原 剛 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532352707 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
本書の目標は船橋洋一の『同盟漂流』だったのだと思う。本書が扱った在日米軍再編は、船橋洋一が扱った日米安保の再定義に匹敵する、あるいはそれ以上に重要なイシューである。筆者はこれに真っ向から取り組み、ジャーナリストとしての立場を活かし、日米両国の政治家と官僚に対するインタビューをベースに本書を書いた。今まで知らなかったエピソードが満載で、読み進めるのが楽しかった。また、ラムズフェルドによる米軍再編構想から、在日米軍再編の最終報告までの過程を網羅しているのも素晴らしい。本書を読むと在日米軍再編の全体像を知ることができる。
ただ、私見によれば、本書は『同盟漂流』を超えることはできなかった。第一に、船橋洋一に比べると情報源が余りにも少ないのが明白である。第二に、事実誤認が少なくない点だ。例えば、中谷元が元防衛官僚だと書かれてある。第三に、本当にジャーナリストの文章なのかと疑ってしまうほど、文章力が乏しい。もう少し熟成させてから本書を発表して欲しかった。
ただ、私見によれば、本書は『同盟漂流』を超えることはできなかった。第一に、船橋洋一に比べると情報源が余りにも少ないのが明白である。第二に、事実誤認が少なくない点だ。例えば、中谷元が元防衛官僚だと書かれてある。第三に、本当にジャーナリストの文章なのかと疑ってしまうほど、文章力が乏しい。もう少し熟成させてから本書を発表して欲しかった。