医者が患者に知られたくない 治療の真実 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル医者が患者に知られたくない 治療の真実
発売日2014-01-04
製作者川嶋 朗
販売元きこ書房
JANコード9784877713133
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 病院・医者

購入者の感想

現在の医療の進歩は、今まで発見できなかった現象を発見できるようになってきて病名をつけているような気がします。
そして我々は、定義された病名に囚われ、高い治療を受けることになり、国は、高齢者による高額医療で赤字を垂れ流しにする現実を
言い訳につかい、解決する手段を講じようとしていないことが良くわかります。
我々は、自分で健康管理を行う意識を持ち、なんでもかんでも生きていることではなくあるべき死の迎え方を考えるべきであると実感しました。少なくとも医者に病名をつけられ更に悪くなり、病院に縛りつけられ保険料の無駄遣いはしたくないと感じました。

著者は、漢方など代替・統合医療と西洋医学を総合した医療を実践している医師である。西洋医学を全面的に批判する立場はとらず、統合医療と西洋医学のそれぞれ長所を組み合わせる考え方である。本書は、統合医療の立場から西洋医学の限界を指摘し、西洋医学だけが医学だと考えている医師(日本のほとんどの医師)と、そのような医療者にまかせきりの患者(日本のほとんどの患者)の双方を厳しく批判したものである。印象的なメッセージをいくつか。

 「医療が必要な病気は1割。8割の病気は自己治癒力で治る。残り1割は医原病」
 「医原病で驚くほど多くの患者が死んでいる」
 「薬は自己治癒力を奪う」
 「メタボ検診が薬漬けの患者を増やしている」
 「健康保険制度を、医者も患者も悪用している(医療費高騰の根本原因)」

最近、「医療批判本」が大流行である(近藤誠氏ら)。さらに、「医療批判本」を批判する本も出ている(長尾和宏氏)。本書の特徴は、統合医療の臨床経験を踏まえた、「穏健な」医療批判といってよい。本書の主張は、自己治癒力の重要性、「思いの力」の再認識、日本の伝統的な死生観の再認識など、従来から言われていることばかりではあるが、著者自身の臨床経験を踏まえているので説得力がある。

著者によれば、日本の統合医療は、世界水準から大幅に遅れているとのことである。日本でも、著者が実践しているような統合医療を、身近な医療機関で、患者自身が選択できる時代が早く来てほしいものだ。これは、健康長寿と医療費の大幅抑制とを両立させる有望な方法と思える。このような時代になれば、むやみやたらに薬を処方する医師は淘汰され、今騒がれている「医療崩壊」などは、たちどころに解決されると思えるのだが。0

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

医者が患者に知られたくない 治療の真実

アマゾンで購入する
きこ書房から発売された川嶋 朗の医者が患者に知られたくない 治療の真実(JAN:9784877713133)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.