アスファルトアーバンGT の感想

正直言ってダメ。サイドバイサイドやグランツーリスモあたりのテイストを期待して買うとＤＳを地面に叩き付けたくなるかも。地雷を踏みたい方はお買い求めください。
まず障害物となるライバル車以外の車両の存在の意味が不明すぎ。恐らく市街を走っているという事の演出だと思うのだが、コイツの存在のお陰でゲームのバランスがぐちゃぐちゃになっている。キューバステージなんかではスタートしていきなり後ろからトレーラー（トラック？）にぶつかられたりするし、他のステージ（ニューヨークステージだったと思う）では、カーブの先でトラックが道に対して真横になって止まったりすることがある。特に中盤のレースのチェルノブイリステージは絶品で、カーブを抜けたすぐの所に何故か車が止まっている。しかもコースが白や灰色を基調とした色で書いてあるのに対し、静止している障害車両は灰色である為、いきなり目の前に出現する。もはや笑うしかない。
また、カーブを走るライバル車の動作も異常。こっちはカーブで少しでも壁にひっかかると思いっきり減速されるのだが、ライバル車は何事も無かったように減速すらせずにカーブをクリアしていく。Ｓ時では慣性を無視したような走行をする。その為キューバステージやチェルノブイリステージといったカーブが多いステージでは、下手すると一回クラッシュするだけで最下位にまで落ちてしまう。また、ライバル車の動作は他にも異常で、こっちが最高速で走っていても追いつくのが難しい場合が多い。また、ちょっと曲がったコースを走っているときは恐ろしい程の気楽さでライバル車がプレイヤーの車を抜いていく。この辺のゲームバランスの異常さに耐えられる人しか遊べない。
最近のカーレースゲームでニトロなんてアイテムを使うというフィーチャー自体珍しいが（昔のカーレースモノはありましたな…）、このゲームはニトロを使用しないとトップを走行するライバル車を抜く事すら難しい。というか後半はムリ。ニトロの存在が無いとゲームとして成立しないんじゃないか？　という程ニトロを使う羽目になる。
どこぞのゲーム紹介では「こだわりは随所に感じられ、本物を採用したエンジン音、ニトロチューンでの加速なども採用されています。