冷凍で節約おかずの「超」基本―NHKためしてガッテン (主婦と生活生活シリーズ) の感想

単身生活をしていますが、料理をすることや味の良い手製のおかずが好きなので、大半を自炊しています。
15年以上1人分を作り続けているので、近年の傾向であるアレンジばかりが載っている料理本はあまり関心が無い中、この本の内容は実用的でまた、よく研究されていて、役に立ちました。
料理慣れしていると、生のまま冷凍したらどうなるか・・・という点は分かっているので、それを逆転の発想で献立に利用しているところが、ちょっとすごいと思いました。
1人だと野菜などは、買ってきても使い切れないものがほとんどです。かといって、仕事もしていると毎日こまめにばら売りを買いにいくのも大変です。
それに、キャベツなどはカットされたものを買えばいいのですが、私は野菜も無農薬や減農薬を選んでいるので、カットのものがなかなか無いです。
この本の内容を生かせば、それも解決できました。
レシピの、「キャベツと豚バラ肉の塩蒸し煮」は良かったです。カットしてジップロックにそのまま入れて冷凍保存しておいたキャベツを豚肉と蒸し煮にするのですが、「蒸し煮」のクタッとした感じは、なるほど、冷凍野菜そのものの質感ですし、キャベツは冷凍されているので、鮮度を気にせず好きなときにパパッと作れるいい献立と冷凍利用法でした。
ジップロックにしめじやキャベツやきゅうりなどを入れて冷凍庫に入れていると、市販の冷凍食品のカラフルなパッケージに比べ、ちょっと「本当に食べれるのかなあ・」と気にしてしまうのですが、全く大丈夫です！
ただ、「基本」とありますが、ある程度料理ができる人向けだと思います。調理法はシンプルですが、冷凍の扱いや食品素材の扱いのコツが分かっている人でないと、ピンとこないかもしれないです。
とても斬新でためになる内容ですが、家庭単位でおさまってしまう調理法なので「ガッテン」の冊子ネームバリューが欲しかったのでしょうか？ガッテンじゃない単品で出版されていたら、保存食のコーナーにあってもうっかり見落としそうです・・・。なので、ガッテンということで購入できてよかったです。
料理好き、特に野菜好きでいて、その上単身、多忙な方にはオススメです！