月兎印 スリムポット 0.7L ホワイト の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

月兎印はFujii社のブランドで、琺瑯製品は野田琺瑯社のOEMの由。
小形で手頃な可愛い湯沸かし。マグ２〜３杯分の湯を沸かすのに丁度良い。充分細く湯を出すことが出来る。湯が沸いて来て、蓋の縁から湯気が出だすのを見ると、寒い時期は特に、気分が和む。
つい、手が出てしまった。私は腐れ縁と思って使っているが、新規購入の方には敢えてお勧めしない。

１）ハンドルが熱くなるので、ミトン（軍手が良い）を使うのは覚悟の上として、笛吹ケトルと違って本品の蓋は緩やかに載っているだけで、出湯時に蓋が脱落しそうだから、他方の手で蓋を押さえなければならない。蓋は熱くなるのだから、脱落防止の仕組みを取り入れておいて欲しかった。
２）蓋も勿論琺瑯。ツマミの形が扁平で掴み憎い。熱い状態でもう一杯湯を沸かそうと思うと、ミトンでツマミを掴むなんてとても出来ない。私は軍手を使うので、辛うじて掴める。
３）他に敢えて言うなら、底面積をもう少し大きくした方が良い。ガスコンロで沸かす場合、五徳から落ちるほどではないが、縁が引っ掛かって辛うじて載っている程度。（ＩＨヒーターは加熱が急激だから、琺瑯が割れる恐れがある、使用不可。）

・ミトンより軍手をお勧めする。純綿製（化繊混紡が多いので要注意）の、厚手と薄手の２枚を重ね合わせて使えば良い。片手でポットの把手を掴みながら蓋を押さえるという技は二股ミトンでは困難で危なげ。

・一般家庭の調理用熱源：ガスコンロやＩＨヒーターに載せて使うよりはむしろ、熱効率など問題にしない、薪・石炭ストーブやアウトドア用の小形の熱源などに載せて、沸き上がるのを待つ束の間を憩う、というような使い方には相応しいだろう。

使い始めて３ヶ月、偶然、中を覗き込んだら、内部底面に錆！野田琺瑯社に問い合わせてみたが、琺瑯焼成の過程で出る泡が消えずに残ると、琺瑯の厚みが一様でなくなる為に、内部に湿気が残留していれば錆が出る由。返送するよう言われたが、私は結局、このまま使い続ける、身を削って鉄分を供給してもらうことにした。