シンプル・ビジュアル・プレゼンテーション の感想

ニュースアプリNEWS PICKS（NP）で活躍するイフォグラフィック・エディター櫻田潤さんの本。
分かりにくいニュースを、シンプルでわかりやすいイラストやグラフで表現していて、
自分もこんな風に情報をまとめられたらいいなぁと思ってた。

この本は、彼のインフォグラフィック作成の方法を、
私のような普通のビジネスマン向けにアレンジしているというので読んでみた。

要は「シンプルでわかりやすいスライドにするためには、そもそもの情報をシンプルにする」
というごく当たり前のことを「徹底する」ということ。

みんな頭ではなんとなく理解していてもそれを実践できてない。
だから世の中にはダラダラしたプレゼンが多い。

情報を整理整頓して、簡単なビジュアル（手描き）で表現する。
その手順が紹介されており、そのままやれば誰でもできる。
が、前述のとおり、徹底するのは自分次第。

この手法のメリットは、人にプレゼンする以前に、自分自身の頭の整理ができること。
もちろん、整理された内容だから人にも理解してもらえる。

シンプル、ってすごい。

毎日のように会社で会議の「資料」を読まされる。
Wordで作った文字ばっかりのもあれば、パワポで（がんばって）作ったと思うスライド形式まで様々。

それなりに仕事ができる人が作っているはずなのに、何が言いたいのか全然分からない・・・。
自分の読解力の問題かと思ったけどそれだけじゃなかった。
この本を読んだら長年の問題が解決した。

要は、しゃべっている本人が「一番言いたいこと」がなんなのか理解していなかったのだ！
だからダラダラと説明が続くばかりでつまらない。頭に入ってこない。記憶に残らない。
（伝える技術以前の話だった！）

ダラダラしゃべるよりも、端的な一枚の絵で説明してくれる方が良い。
そのためには「情報の無駄」を削ることが大事。

この本では「インフォグラフィック」で活躍している著者が
たくさんの情報をいかに分かりやすい「シンプルな」ビジュアルに落とし込んでいるのか、
その工程が書かれている。

こういうシンプルなプレゼン（説明）をみんなができるようになったら
日本中の会議の時間が節約できるんじゃないかな？