The Music of Chance の感想
参照データ
タイトル | The Music of Chance |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Paul Auster |
販売元 | Faber & Faber |
JANコード | 9780571229079 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
購入者の感想
良い作品だとは思うんですが、シャットアウトのされ方が厳しくて、読んでいてちょっと辛い、読み終わってもちょっと辛い、って気がします。金のないギャンブラーが強いわけがなくて、そんな奴に賭けちゃう主人公は、最初からそこに行くしかなかった「文無し囚われの身」に半ば自虐的に頭から突っ込んで行きます。可愛い娘もほったらかしにして。オースターの均質な文章は、そういうお話を描いても見事に効果を出していると思うのですが、やり場のないこの「読後感」は、読書にもある種の救いを求めている私にはちょっと辛いところがありました。て、言うほど悲惨な話ではなくて、ほんと淡々と語られてはいるんですけどね、実際。