Anastasia Krupnik の感想
参照データ
タイトル | Anastasia Krupnik |
発売日 | 1984-11-01 |
製作者 | Lois Lowry |
販売元 | Yearling |
JANコード | 9780440408529 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » Random House |
購入者の感想
主人公のアナスタシアは、作家の父と画家の母と共にボストンで暮す10歳の女の子。両親がクリエイティブな職業だからか、彼女もかなり個性的に育っています。多感な少女にとって世の中は納得がいかなかったり、疑問に思うことだらけ。たとえば、彼女が学校で書いた渾身の詩が、韻を踏んでいないからと先生に却下されたり(私はすごく面白いと思いましたが)、今更子供を作った両親にあきれはてたり、ボケたおばあちゃんをどのように扱ったらいいかわからないし、でもそれを見守る家族のせつなさに触れたりと、少しずつ、人生の幸せと哀しみを学んで行きます。でも発言がいちいち生意気なので可笑しいです。何より、家族間の会話が楽しいです。突拍子もないことを言い出す娘に、正面から向き合う両親がステキ。母親の妊娠に動揺し、名前を決める権利を得た彼女は、ひそかに最悪な名前を用意しますが、ある出来事を経て、最終的に決めた名前とは・・・。感動的です。シリーズ物で、先が長いのでとても楽しみです。ボストンという町の雰囲気と、両親の職業のせいだと思いますが、全体にアカデミックな雰囲気が漂っています。