正直 の感想

今の時代は、自分に自信が持てないとか、成功した他人の真似を
してみても上手くいかずかえって落ち込むとか、そういう気運が
多くて、「成功者」と「成功したくてもがいている人達」という区分が
重くのしかかっているように思えます。
「自分はできる人」という、いわば自己暗示とか、引き寄せとかの
本も多いのですが、現実の自分をいったん「できる人」に引き上げるのも
わりと大変とかしんどいとか思う人も、きっと多い筈、、、
この本に描かれた松浦弥太郎さんの生き方は、もっと等身大の姿で
なにを大事に生きていけばいいのかを教えてくれて、ほっとするような
温かさを感じさせてくれます。
松浦さんもきっと「成功者」の一人なのかもしれませんが、そういう区分を
前面に出すのではなく、正直さとか愛のぬくもりを手渡しで伝えてくれる
ような本だと思いました。