住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち (講談社プラスアルファ新書) の感想

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参照データ

タイトル住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち (講談社プラスアルファ新書)
発売日販売日未定
製作者川口 マーン 惠美
販売元講談社
JANコード9784062728140
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

ドイツに30年住んでいるという日本人の著者が、日本とドイツを比較して書いています。
この本を読んでもどの辺が8勝2敗なのかは良く分かりません。その辺は著者の感覚なのでしょう。
しかし、あとがきを見ると日本の勝ちと思っているのは確かなようです。

本書からはドイツ人の特徴として、融通がきかない・議論好き・サービスが皆無などが見えてきます。
私の印象では日本が負けているのは、国際社会ではっきりと自分の立場を主張しないこと、
海外へ出る留学生が減っていることではないかと感じました。

実際に長期間現地に暮らしている方のこういった指摘は非常に参考になります。
ドイツの初等教育のひどさや鉄道のサービスの悪さ(というよりサービスはない?)ゴミ収集などの仕事は
決してドイツ人はしないという格差など・・・。

しかしながら、いくつか首をかしげたくなる部分もあります。両国の労働環境に対する記述では、
ドイツ側の記述が非常に詳細なのに比べ、日本のそれは非常にあっさりしています。東京で働いていた自分の
娘が病気で有休を使うことに驚いていたことでも分かるように実態については良くご存じないのだと思います。

また、ギリシャの問題ではかの国を支援することに疑問を投げかけ、ユーロ圏を抜けたいのはドイツの方だと
言っていますが、ドイツは先進国としては異常なほど輸出依存度が高くその多くがユーロ圏であること、
つまり為替変動を気にせず輸出が出来るため、そこから多くの利益を得ていることには何も触れていません。
ユーロ圏を抜けて一番困るのはドイツではないのですか?

しかし、日本がTPPに参加してドイツの二の舞になるべきでないと言っておられるのは全くその通り
だと思います。日本はこんなに分かりやすい悪い例があると言うのに、何故そこから学ぼうとしないのですかね。0

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