ガンダムビルドファイターズトライ Blu-ray BOX 1(スタンダード版)(期間限定生産) の感想

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トライは、前作ビルドファイターズの足元にも及ばない作品だと思う。
決してつまらなくはないが、面白いわけでもない。ちなみに、もしもこっちのトライが先にテレビで放送していたとしたら、私は全然ハマらなかっただろう。

まず個人的に、チーム戦にしたのが一番良くなかったと思う。そのせいで、登場人物がわんさか出てくるわりに、どいつもこいつも薄味、感情移入出来なくなってしまった。前作は登場人物が少ない分、一人一人の心理描写がしっかりしていて、キャラがたっていたんだけど。

チーム戦をするのは構わないが、チームの各メンバーの特性を生かした戦いをするでもなく、次元覇王流の連呼で勝利。…これじゃあねぇ。
ビームサーベルやビームライフルとか使わない主人公機の戦闘も、個人的には嫌いだ。次元覇王流とかじゃなく、シャイニングフィンガーとか使えば、まだオマージュとして燃えたと思うんだけど。
登場機体も、前作みたいに元になったモビルスーツの特性を生かすわけでもなく、というか、もはやオリジナル機体で非常に残念。

そして肝心の主人公であるセカイくんがガンプラを作らないのも今作の敗因。前作のレイジですら、セイの父親と一緒にガンプラを組み立て、ガンプラ作りの楽しさを学ぶ場面があったのに。だから前作は観た後ガンプラが凄く作りたくなったりしたが、今作トライは全くそれがない。
あと、主人公セカイくんがガンプラ作れないせいで、主人公機が壊れない。これがまた悪い味を出してる。確かに途中の回で何度か一部破損するが、主人公は治せないから周りが治す。
全く…前作では主人公機が全壊しても、そのあとで戦った敵と楽しくプラモを治す、心暖まる描写があったというのに。

前作みたいに、ガンダムシリーズに関するギャグや小ネタとかもないし、どうしてこうなってしまったんだろう…

あぁ、昔は良かった。

とまぁこんな感じで、前作の燃えるような面白さや、ガンプラ作りの楽しさが全くないビルドファイターズトライ。

とりあえず、購入しても前作ビルドファイターズの噛ませ犬、引き立て役にしかならないと思う。