シュヴァルツェスマーケン 5 紅蓮なる弔鐘の中で (ファミ通文庫) の感想

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参照データ

タイトルシュヴァルツェスマーケン 5 紅蓮なる弔鐘の中で (ファミ通文庫)
発売日販売日未定
製作者吉宗鋼紀
販売元エンターブレイン
JANコード9784047288027
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

人間関係がこれ以上ないくらいにこじれ、そして衝撃的な展開で幕を閉じた前巻の続きということもあり、
この巻は終始ハラハラさせられる展開が続きます。
あまりにか細い蜘蛛の糸に命を懸けて、希望を繋ごうとするテオドール。
その姿は、アイリスディーナよりも危ういものに見えて仕方がありません。

今回は特にBETAとの戦闘描写に力が入っていた印象を覚えました。
それに加えて詳細な作戦や戦況の説明は相変わらず健在で、戦場の臨場感をたっぷり味わえます。

東ドイツの本土陥落がほぼ確実なものとなり、いよいよ物語の終わりが見えてきた「シュヴァルツェスマーケン」。
次巻にも期待します。

前巻がいいとこで終わり、今巻は最初からBETA戦です。しかも大型種相手です。
既刊以上に主人公が中隊の前に出ます。
中隊長の、死を厭わない覚悟を覆せないと知りながらも主人公は彼女を生そうと考える。
中隊長を補おうにも苛烈な作戦の中ではやがて切り捨てる選択を余儀なくされる。
それでも大切なその人を失いたくない。
そしてその全てを事も無げに呑み込もうとするBETA。
閃光を浴び、肉を貫き、血の泥沼を突き進んでドロドロの体を雄叫びでかき回す。
華麗と呼ぶには一番遠い野獣のような戦いぶりが、それだけに心を熱くします。

激闘の合間にほっとするようなユーモアを挟んでくれるのは大変貴重なのですが
想像以上の効果で…そういやラノベだったな、と再確認できます。

ようやく腹を割ったかに見えた中隊も今度は毒牙が迫ってきました。
それでも彼らならきっと自分の信じる道を進んでくれるでしょう。次巻の活躍が楽しみです。

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