ようこそ、わが家へ の感想

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参照データ

タイトルようこそ、わが家へ
発売日2015-03-27
製作者池井戸潤
販売元小学館
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 126-150回

購入者の感想

流れがとてもスムーズで面白かったです。
一気に読めました。
本とテレビじゃ主人公が別みたい(テレビは見てない)なので、テレビはテレビで別目線で見れて面白いんじゃないかなと思います。

読んでよかったです!!

 気弱で争いを好まない銀行員(出向中)の主人公・倉田太一(50代・男性)が、些細な事から、家や車などへ何者かに連続して嫌がらせを受ける様になる。

 一方、銀行から出向している会社では、クセ者だが社長からの信頼の厚い真瀬部長に、次々と不正の疑惑が持ち上がる。優秀な部下・西沢摂子から、それを聞かされた倉田は、真実の究明に乗り出すが、逆に手を回されて窮地へと陥ってゆく……。というストーリーのお話です。

 売れっ子作家、池井戸潤のまさかの文庫書き下ろし!!です。

  主人公は半沢とは真逆の温和な人物で、出向させられた事もさほど気にせず、子供2人と妻との平和な毎日を望んでいるのですが、会社と家庭での「2つの敵」に、期せずして奮闘する夏の日々を送る事になります。

 
 きな臭い真瀬部長の過去、M&A、息子健太のバイトなどなど、さりげなく散りばめられた伏線が、最後の100ページほどで見事に収斂されます。勧善懲悪で幕を下ろすのは、半沢を書いた作者らしいですね。

 嫌がらせの主・「名無しさん」の正体が見え隠れし、手に汗握るストーリー展開。元銀行員の経歴を活かした、銀行や中小企業の裏話の描き込みなど、良い意味で職業作家の緻密で丁寧な仕事が伺える一冊でした。
 ネットなどでの匿名性の高さや、それが齎す怖さがテーマとなっていますが、それ以外にも、フリーで仕事をしてゆく事の難しさや、会社を運営してゆく事の難しさなどなど、「名無しさん」ではない、登場人物一人一人に人生があり、生きてゆく事の大変さ、それぞれの人生というのが、もう一つのテーマになっているように感じました。

 
 主購読層はやはり、家庭を守るお父さんだと思いますが、専門的過ぎないので、女性の私にも読み易かったです。「半沢シリーズ」や「空飛ぶタイヤ」などが好きな方はゼヒ。

 

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