ヒンドゥー教の本―インド神話が語る宇宙的覚醒への道 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica 12号) の感想
参照データ
タイトル | ヒンドゥー教の本―インド神話が語る宇宙的覚醒への道 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica 12号) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 学研マーケティング |
JANコード | 9784056008715 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 宗教 » ヒンズー教・ジャイナ教 |
購入者の感想
ヒンズー教に興味のある人に、これ一冊と問われたら迷いなく勧めたいのがこの本です。226ページからなり、ヒンズー教のあらゆる側面を紹介しています。ヒンズー教をまったく知らない人にとっては、入門書になりますが、内容が極めて多岐なため、ヒンズー教をかなり勉強した人にとっても辞書的に使える本です。ヒンズー教を非常に多岐の面から学習しても網羅できないほどのの内容がこの本には詰まっています。たとえば第1章のインド巨人列伝では近現代のラーマクリシュナ、ヴィヴェーカーナンダ、ガンジー、二人のサイババ、クリシュナムルティやその他の人物を2ページの見開きで写真入りで紹介されており、彼らのそれぞれの著書を読むモチベーションになります。ヒンズー教の概念、歴史、ヨーガ、儀式、聖地、二大叙事詩ヴェーダの神々からカーマ・スートラまでもが紹介され、最後のページには参考文献が掲載されています。通読も難しくありませんが、興味のある章を読んで、そこから他書にすすんでいくというのも一つの利用の方法です。とにかく、内容が多岐であるため、すべての事項を理解し好きになるということはまずないと思いますが(ヒンズー教がその性格として、いろんな宗派・宗教を取り込んでいて、矛盾がバガヴァッド・ギーターなどの聖典の中にすらあることは指摘されていますから)、ヒンズー教のなかで何かひとつ、それぞれの読者が興味の引かれる部分は見つかるのではと思われます。