ドラッカー名著集15 マネジメント[下]―課題、責任、実践 の感想
参照データ
タイトル | ドラッカー名著集15 マネジメント[下]―課題、責任、実践 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | P.F.ドラッカー |
販売元 | ダイヤモンド社 |
JANコード | 9784478007839 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » マネジメント・人材管理 |
購入者の感想
オリジナルは1973年、ドラッカー63才の時にリリース。邦訳は1974年初リリース。原著は800ページを超え、ドラッカー最大の著作であると共に代表的著作と言えるものである。ご存知のように、大ヒットとなったこの著作の『エッセンシャル版』の方は元々、1975年に『抄訳マネジメント』としてリリースされていて、36版を重ねた後、ドラッカーの最新のマネジメント論『マネジメントのパラダイム転換』(『明日を支配するもの(1999年)』及び『チェンジ・リーダーの条件』(2000年)に収録)を付章として新訳し、2001年12月13日にこのタイトルでリリースされたものである。 こちらのシリーズも『エッセンシャル版』リリース時の訳文をベースとし、初リリース時とは違い、訳し直し併せて削除がドラッカーの指示を踏まえて実施されている。
非常に中身の濃い大著であるので三分冊された上・中・下巻を各々レビューしてみたい。下巻は『第49章ドイツ銀行物語』から『結論 マネジメントの正統性』までと成っている。
この巻ではドラッカーは、とつとつとグローバル経済における多角化した企業について述べている。
正直言って、21世紀におけるグローバル経済で生きている多角化した企業を毎日眼で見ているので、20世紀後半で早々に『結論づけていて』、しかも『間違っているとしか思えない』箇所が多いのだが、それは『今』という一種の種明かしされたグローバル経済の姿を知っているからそう思ってしまうのだろう。
そして強く感じるのはドラッカーが中国という国を全くと言っていいほど意識していないことだ。今も共産圏であるはずの中国がグローバル経済で極めて重要な役割を担うことになるというのは、慧眼のドラッカーにも予想できなかったようだ。それを予知したのはただ一人、鉄の馬に跨って自分の眼でつぶさに中国を見て来きたビル・ロジャースただ一人だ。ただ、たしかに学ぶ点は多い。
そして大著『マネジメント』1,000ページ余を読了して思うのは、まず『マネジメント[エッセンシャル版] -
非常に中身の濃い大著であるので三分冊された上・中・下巻を各々レビューしてみたい。下巻は『第49章ドイツ銀行物語』から『結論 マネジメントの正統性』までと成っている。
この巻ではドラッカーは、とつとつとグローバル経済における多角化した企業について述べている。
正直言って、21世紀におけるグローバル経済で生きている多角化した企業を毎日眼で見ているので、20世紀後半で早々に『結論づけていて』、しかも『間違っているとしか思えない』箇所が多いのだが、それは『今』という一種の種明かしされたグローバル経済の姿を知っているからそう思ってしまうのだろう。
そして強く感じるのはドラッカーが中国という国を全くと言っていいほど意識していないことだ。今も共産圏であるはずの中国がグローバル経済で極めて重要な役割を担うことになるというのは、慧眼のドラッカーにも予想できなかったようだ。それを予知したのはただ一人、鉄の馬に跨って自分の眼でつぶさに中国を見て来きたビル・ロジャースただ一人だ。ただ、たしかに学ぶ点は多い。
そして大著『マネジメント』1,000ページ余を読了して思うのは、まず『マネジメント[エッセンシャル版] -