ELECOM ネットワークセキュリティ LD-DATABLOCK01 の感想

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１０年ちかく古い商品なので仕方ないようですが、ちょっと残念な仕様でした。分解して中身も確認しました。

ご存知のように10/100のイーサネットは4線あれば動作します。一方でGigabitのイーサネットは8線をすべて使います。この切り替えスイッチは内部では4線しかありませんのでどうやってもGigabitイーサを通すことは出来ません。エレコムのホームページを見るとなかなか微妙な表現でした（適用回線: Cat5/5E/6 (ただし、10/100BASE-TX対応)　内部結線仕様 : ストレート結線）

私はこんな風に理解しました。Cat 5以上となっているので、規格としては8線あるから8線対応、内部はもちろんストレート結線。8線のうちどのラインをカットしているのかは不明。10/100対応となっているのはきっとインピーダンスミスマッチなどでGigabitとして動かないってことだろう。

実物を手にして分解して、一応テスターであたってみましたが、物理的に4線しかありませんでした。理由は不明なんですが2番と3番線がスイッチでカットされるという仕様です。なんで2番、3番をカット対象にしたのかはまったく理解できません。

その最大の弊害としてはギガビットイーサのパソコンとハブを接続している状態でこの本製品を使った場合はスイッチをオフにしてもネットワークが切断出来ません。正しくいうと１０秒くらい切断されますが、そのあとで10Mbpsとして動作しちゃいます。

というわけで、パソコンやルーターなどがGigabitイーサ対応製品で構成している場合は本製品はその役目を果たせません。ネットワークが10/100Mbps対応製品で構成されているのであれば切断可能です。

購入したばかりのノートパソコン（Win7_64bit）のLANポートのlinkランプとactランプが、シャットダウン後にも点滅しているのが気になり、WakeOnLanのせいらしい、ということでデバイスマネージャ→ネットワークアダプタの中のネットワークカードのドライバの「プロパティー」→「詳細設定」から、"PMEをｵﾝにする”"Wake on Magic Packet""Wake on Pattern match"の設定を"オフ(Disabled)"に変更したのですが解決しませんでした。
仕方なくシャットダウン後にLANケーブルを抜いていたのですが、面倒だしパソコンのソケットが痛むのでは・・・・と心配で、この製品を購入しました。

ところが、これを取り付けても相変わらずシャットダウン後にLANポートのlinkランプとactランプは点滅しっぱなし。それどころか、私のパソコンのactランプが狂ったように点滅し、同じホームネットワーク内の息子のパソコンがネットにアクセス不能に（^ ^;）。どうやら一部の配線しかOFFにしていないのでルーターとパソコンが不具合と認識してしまった模様です。

この後、あちこち調べまわった結果、BIOSメニューからWOLをDisable出来ることが判明、これでシャットダウン後にlink/actランプは消え、無事に本製品も使用出来るようになりました。
しかし、もともとの購入理由の「シャットダウン後もlink/actランプが点滅」は解決しており、気持ちとしては微妙です（-_-;）。
本製品は1000BASE-T/100BASE-TX通信回線にも対応してはいるけど最大対応通信速度は100Mbsとなる、シールド加工はされていない、などのデメリット？を考慮した上で使用を続けるかどうか判断したいと思います。スイッチひとつで有線LANを切断出来るのはちょっと便利ですから。

個人的にはギガビット対応＆全配線切断＆シールド加工＆サージ機能搭載の後継機種の登場を切望します。倍の値段でもOKです。

以上、WOL関連の問題が他の環境でも起きるかどうかはわかりませんが、同じトラブルに遭遇された方がいらした場合、もし参考になればと記述させていただきました。0