日本の詩歌―その骨組みと素肌 (岩波現代文庫) の感想
参照データ
タイトル | 日本の詩歌―その骨組みと素肌 (岩波現代文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大岡 信 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784006020972 |
カテゴリ | 文学・評論 » 詩歌 » 詩集 » 現代詩 |
購入者の感想
折々のうた (岩波新書 黄版 113)で知られる詩人の大岡信氏が、日本の詩歌についてコレージュ・ド・フランスで行った講義録。
日本の詩歌の骨組みと根本を解説、社会詩としての漢詩はなぜ普及しなかったのか、自我と自然を溶け合わせて内面に向かっていく和歌=やまとうたのあり方、「叙景歌は偽装された恋歌である」「美は不変のものではなく、こちらの心の深さや高さに応じて変わる」など、切り口が新鮮です。字が大きくて読みやすく、丁寧でわかりやすい解説が素晴らしい。
とりあげられているのは、社会・政治を批判した漢詩人としての菅原道真、紀貫之の編んだ勅撰和歌集の本質、思索的な恋愛詩を詠んだ女性歌人たち、無常の世に生きた遊女たちによる今様・小歌など。
日本人の感性や人生観に迫る好著。
日本の詩歌の骨組みと根本を解説、社会詩としての漢詩はなぜ普及しなかったのか、自我と自然を溶け合わせて内面に向かっていく和歌=やまとうたのあり方、「叙景歌は偽装された恋歌である」「美は不変のものではなく、こちらの心の深さや高さに応じて変わる」など、切り口が新鮮です。字が大きくて読みやすく、丁寧でわかりやすい解説が素晴らしい。
とりあげられているのは、社会・政治を批判した漢詩人としての菅原道真、紀貫之の編んだ勅撰和歌集の本質、思索的な恋愛詩を詠んだ女性歌人たち、無常の世に生きた遊女たちによる今様・小歌など。
日本人の感性や人生観に迫る好著。