SNOW BOUND LAND (通常版) の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

オトメイトのファンタジーが好きなので予約買いしましたが、これなら中古2000円でいいかなぁ。という内容でした。
世界観やキャラクター、その他設定をしっかり作りこんであるかと言えばそうでもないし、ファンタジーな世界を堪能したくてもそこまでの描写はない。
キャラゲーか？と言われたらそんなに濃いキャラはいないし、個別ルートでがっつり心をつかむ展開があるわけでもない。
なんというか、初期のオトメイトを思い出しますね。

文章がおかしいとかはありませんし、恋愛過程がしっかり描かれていない！とかではないです。
共通部分はキャラクター同士の掛け合いが楽しく、個別ルートになると結構無理やり他キャラが消えます。
え、鍵ってそんな簡単に手に入っていいの？え、そんなあっさり終わっちゃっていいの？呪い……え…。なんのために旅して来たんだろう……。

序章と一章が共通、二章の序盤あたりから四章まで個別、そして最終章。
序盤までは楽しかった、一章まではまだ期待できた、終盤までは信じてた、三人攻略してなんかおかしいことに気付く、フルコンプして何も言えなくなる。
このゲーム、キャラ萌えできなきゃ苦痛です。世界観萌えだけでは続けるのは大変です。

みなさんおっしゃってますが、FD込みなのでは？というくらい甘い。エンディング後のSSがあるのは嬉しかったです。
音楽と背景は素敵です。絵も綺麗。声優さんもいつも通り上手い。褒められる点と言えば、これくらいかな。

たぶん、全体的な設定の作り込みが甘かったんだと思います。惜しい作品です。