魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉11 (MF文庫J) の感想

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参照データ

タイトル魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉11 (MF文庫J)
発売日2015-03-24
製作者川口 士
販売元KADOKAWA/メディアファクトリー
JANコード9784040674773
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

第三部の始まりをなす本巻は、ブリューヌ王国の王女レギン暗殺未遂事件から始ます。そこに隠れているより大きな陰謀が、第3部の火種となる模様。巻を追うごとにファンタジー色が濃くなった本シリーズですが、本巻では戦記要素がかなり復活しています。

また、序盤で開かれるジスタート王国のパーティーにおいて、戦姫六人が勢ぞろい。主人公ティグルをめぐるラブコメが展開されますが、それはどちらかと言うと、これまでティグルが会った戦姫を通じて前巻までに起こったことをおさらいするため、といった印象。
そこにザクスタン王国によるブリューヌ侵攻の報が届き、ティグルとメインヒロインであるエレンの新たな戦いの火蓋が切って落とされます。

「竜具」とその使い手、「黒弓」とその使い手、「魔物」との関係はまだまだ明かされません。それらの描写も今までにわかったことの復習といったところ。

新たな要素は、ジスタードの戦姫の一人ヴァレンティナがようやくティグルたち “主軸” の方にからんでくること。依然として裏で画策しているようですし、彼女の隠し持っている情報が他の主要キャラよりも多いことが暗示されてはいますが。本巻でも腹黒さを存分に見せつける彼女は、おそらく次巻でもサブヒロインとして活躍することになるのでしょう。

それにしても、これまで本筋には絡んでこず存在だけはところどころ示されていたザクスタンを、このタイミングと仕方で出してくるとは…。相変わらず作者の構成力には舌を巻きます。それだけでなくムオジネル王国も参戦しそうな気配。四ヶ国出陣の戦いとなれば、過去最大規模の戦争にも発展しそう。ほかにも一人欠けた状態の戦姫についても伏線が張られています。

本巻は序章で、前巻までの出来事の確認と次巻以降の布石のための巻といったかんじ。正直、本巻単体では物足りなさは否めません。しかし、こういった準備のための巻を出せるのは、本シリーズが評価されて息の長いものとなった証でもあるのだと思います。
次巻が今から楽しみです。

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