正しいブスのほめ方 の感想

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褒めづらい人を褒めるための本。

　本書は、褒めづらい人を褒めるための本です。

　ブス、ハゲ、チビ、人見知り、元ヤン、ダサい人、超体育会系、健康オタク、忙しぶる人、不幸自慢、かまってちゃん、若手成金、親バカ、ジコチュウ、バカ、ダメ人間、方向音痴、料理下手、存在感ゼロ、フラれたて、バツイチ、毒舌家、イケメン、美人、巨乳、オシャレ番長、キャリアウーマン、下ネタ大王、老けすぎている人、若づくり、童貞、ネガティブさん、説教好き

　といった、個性あふれる（？）人のほめ方マニュアルは書いてある本です。

　一見、他人を褒めるための本ですが、ハッキリ言って、「お前、どれかには当たっているだろう？」という自己啓発本であったりもします。

　ちないに、私は、身長160cmのチビです。「チビの場合「「チビ」は「ハゲ」「デブ」と並ぶ三大コンプレックスの中でも、もっともコンプレックスが強いと言えます。しかし、「チビ」はどうしようもない分、ハゲやデブのように悪あがきをする必要がありません。チビに努力家が多いのは、ハンディキャップを隠したりごまかしたりする余計なパワーをつかわなくていいから、というのも大きく関係しているでしょう。」とのことだそうです。

　ハッキリ言って、大きなお世話です。

　なお、チビに効果的な言葉は、「顔が小さくて羨ましい！」「デカすぎより、全然いい！」「hydeもキムタクも実は小さいらしいよ」「持って帰りたい！」だそうです。まさしく、心に響きません。

　そんな、使えないアドバイスが延々と続く本ですが、なかなか面白いです。

　この本の本質は、人間、そもそも、周りの人に気を遣わせながら生きているんだなぁ・・・ということを再確認させてくれる点であると思います。そして、この本が分類しているような方に対しても、しっかりと心を開いて、誠実に対応する必要があるんだなぁ・・・と考えさせてくれる本である、と言えるでしょう。