新編「昭和二十年」東京地図 (ちくま文庫) の感想
参照データ
タイトル | 新編「昭和二十年」東京地図 (ちくま文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 西井 一夫 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480026347 |
カテゴリ | ジャンル別 » 歴史・地理 » 地理・地域研究 » 地理学・地誌学 |
購入者の感想
職業安定所がどこに立地しているのか、同潤会アパートはどこに建ったのか。こうした当時の東京市民にとっては自明の理であった、文字に書けない様々なものは、今の私たちの常識からは消え失せている。確かに、文字に残される歴史とは、こうした言葉に残さない理由が省かれているのであろう。たかだか数十年の間に、時代は大きく変わってしまったようだ。現在が階層が二極化だといわれているが、それは戦後の一億層中流を前提としているわけであり、その前の時代が、今よりももっと上流と下流の差が激しかったことを忘れてはいけないのだと、つくづくと感じる。0