プロ野球 永久欠番タブーの真相 (宝島SUGOI文庫) の感想

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タイトルプロ野球 永久欠番タブーの真相 (宝島SUGOI文庫)
発売日2013-04-04
販売元宝島社
JANコード9784800206169
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

 昨年の金本の背番号「6」をめぐる騒動や、長嶋茂雄と松井秀喜の国民栄誉賞同時受賞騒動でにわかに脚光を浴びた「永久欠番」。でも現在の野球ファンで黒沢俊夫や西沢道夫、服部受弘のことを知っている人なんて果たしてどれだけいるのだろう?それは同時に日本プロ野球界がいかにプロ野球OBを大切に扱わず、その歴史に敬意を自らがはらってこなかったかということの証明でもあります。これら選手のことを知らないどころか永久欠番の存在すら知らなかった、という野球ファンも多いのではないでしょうか?
 近頃ようやくその歴史を大切に扱おうとする傾向が見られるようになってきたのは、遅きに失した感があるものの評価されていいことでしょう。
 本書は「タブーの真相」と結構煽ったタイトルを付けていますが、「永久欠番」に関する基本的事項をおさらいしたような構成で、特に驚くようなことが書かれているわけではありません。強いてあげれば鈴木啓示の「1」に関してはオリックス側からの永久欠番継続の申し入れに対して鈴木自身が断り、失効してしまったということくらいでしょうか。私はオリックス側が何の考慮もなく勝手に使用したものと思い込んでいました。
 そんなわけでタイトルの割には実にあっさりとした仕上がり。でもビギナーにも気軽に読めるということでしょうか。あまり深いところを期待すると裏切られます。

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