上原彩子のくるみ割り人形 の感想

日経新聞で紹介されていたので、買いました。

１）ちなみに、子供のバレーの練習のために、家で弾いてやっていて
くるみ割り人形の芸術性に感動して、
CDにしようと思い立ったらしいです。
まるで、自分の子供が踊るために演奏しているような、明快なリズム。
くるみ割り人形は、舞曲だったのを、再認識しました。

２）かといって、バレースタジオで、
練習のために弾いているピアニストのようながさつさは無く
芸術の香り豊かです。
特に「花の歌」は、絶品です。
上原さんのような、やさしいお母さんをもった、子供がうらやましい。
生まれ変われるなら、上原さんの子供に生まれたい。

３）チャイコフスキーは、悲愴のような激情を内に秘めて
同時期に、このような愛らしい曲をつくった。
その絶妙な、光と影が、この演奏では見事に表現されています。
上原さん、忙しい子育てが一段落したら、
上原さんの弾く、モーツアルトが聴きたいです。
馬齢65歳の老人のリクエストです。

４）チャイコフスキー悲愴と聴き比べると
絶望の中に、人生は美しい、という作曲者の思いが
強く伝わってきます。
評価は、当然、５スターです。
買って後悔しません。