Frontier Orbitals and Organic Chemical Reactions の感想

~有機化学の研究者が計算をしたい、という場合と計算化学の研究者が少しは有機化学をしりたい、という場合があるだろう。私は先生に指示されながらではあるが、一応後者の立場でこの本を通読したが、有機化学の醍醐味を楽しみながら、計算機化学（分子軌道法とくにフロンティア軌道理論）がすっと入って来る良書かと感じました。決して数式のガンガン羅列され~~る本ではなく、むしろ有機反応式がたくさん並んでいるのですが、不思議とフロンティア軌道理論の本質に触れられたような気分になるよい本かと思います。関連分野の学生さん等ぜひお読みになるとよいかと思います
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イントロ、分子軌道とフロンティア軌道、イオン的反応、熱的ペリ環化反応、ラジカル反応、光化学反応、例外、の各章からなっています。索引もボリュームがあり調べやすいし、参考文献も400件を超えてリストされており、さらに深く勉強しようという人にもお勧めの本です
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有機化学はこの本が出た頃と較べてずっと複雑化しており、今度は金属を含む反応で、同様に平易な表現で書かれた本が出てくるとよいな、と感じました~