ビジュアル 教養大事典 (ナショナル・ジオグラフィック) の感想

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クールで斬新な百科事典を期待していましたが、見せ方もカテゴライズも目新しいものは何もなく、一昔前のそれと大きな違いはありません。内容も２０１０年位が最新のデータのようで、iPS細胞を含め最新の科学的知見は紹介されていません。正直ガッカリです。また、出版元の地域柄、仕方がないかもしれませんが、欧米に片寄った編集内容で、アジアやアフリカ、南アメリカは｢教養｣に値する歴史、文化、芸術、科学が欧米に比べてまるでなかったかのような扱われ方です。
私自身がこの大事典に興味を持った以上に、来年６年生になる子供にちょっと背伸びしたものを読ませたい思い、買い求めましたが、これでは、子供に欧米コンプレックスを植え付けるだけの悪書です。まあ、欧米の世界観はこのようなものだと言う意味では勉強になるかもしれませんが・・・。
　日本の出版社にはぜひ、骨太で偏りのない、教養辞典を作ってほしいですね。