成長の限界 人類の選択 の感想

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タイトル成長の限界 人類の選択
発売日販売日未定
製作者デニス・メドウズ
販売元ダイヤモンド社
JANコード9784478871058
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

本の惹句には次のように記載されている。

「資源の消費と環境汚染によって、世界経済は限界に突き当たると指摘した「成長の限界」から30年余り。
 2作目の「限界を超えて」に続き、同じ著者がシリーズ3作目として記したのが本書だ(日本版2005年刊行)。
 1作目のような衝撃や新鮮な驚きはないものの、当初の主張に30年間で得たデータと新たな洞察を加え、
 事態の深刻さがより切実に伝わる内容となっている」

それから7年がたったわけである。著者たちは今年(2012年)新しい意見をまとめて出版するとしている。

「人類はさまざまな行き過ぎによって崩壊する」というのが本書のメインテーマである。
増加する人口、CO2の放出、穀物生産量、貯蓄額、出生率の偏り、通貨、格差、生態系の破壊、
農地開発、水資源、木材資源、化石燃料、原子力、自然エネルギー、金属資源、特にレアメタル、
環境汚染、酸素消費、温暖化。

子供たちに何ができるのか「成長を第一目標としない世界を作ること」くらいしか、
私には思いつかない。

1972年 「成長の限界」  1992年 「限界を超えて」
そして2002年に 「成長の限界 人類の選択」 が出版されました。
ローマクラブから依頼を受けて「成長の限界」を表した著者らが、当時と同一の世界モデル 「ワールド3」を用いて最新のデータをもとに、2100年までに人類と地球環境が、どのように変化するかという「シナリオ」を10示しています。
 これは未来予測ではなく可能性をしめしたものですが、多くのシナリオは2100年においては現在よりも、相当レベルの低い生活と環境におかれ事が示されています。しかしながら持続可能なシナリオも明確に示されています。
 当然非常に困難な選択ですが、この本を読むとそのシナリオを選択する以外持続的に人類と地球環境が維持できない事が理解というより感じとれます。
そして不思議なことにそのシナリオを実現する事に自らが関わる意欲と、関われる幸運と、その時代に生きられる喜びを感じることでしょう。

本書は、「ワールド3」という地球環境シミュレーションプログラムを元に、様々な将来シナリオを提示し、
人類が持続可能な発展を続けるためになすべきことを提示しています。

浪費を抑え、資源効率を高め、技術革新を行わなければ、持続可能な発展はないと述べています。

そして、現在は持続可能な発展のための適切なフィードバックループがないだけでなく(炭素税など)、
持続可能な発展を阻むフィードバックループがある(化石燃料への補助金など)ことから、
経済・社会・政治のシステム構造そのものを変革する必要があると述べています。

「ワールド3」そのものの信頼性がどれほどのものなのかがわかりませんので、
提示されている各種のシナリオや提言がどれほどの真実味があるのかもわかりません。
しかし、未来を想像して現在の行動に反映させるためには、このようなスタディは必要なものであり、
「ワールド3」そのものに対して、予測と現実の対比を踏まえて適切にフィードバックをかけ、
精緻化を進めることでより役立つ情報が得られるでしょう。

なお、本書をわかりやすく要約したものに『地球のなおし方』があります。
手軽に情報を得たい方には、こちらの本をお勧めします。
但し、内容としてはほとんど同じですので、両方買う必要はないと思います。0

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