ソーシャルマシン M2MからIoTへ つながりが生む新ビジネス (角川EPUB選書) の感想

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参照データ

タイトルソーシャルマシン M2MからIoTへ つながりが生む新ビジネス (角川EPUB選書)
発売日販売日未定
製作者ピーター・センメルハック
販売元KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
JANコード9784040800080
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » IT » ビジネスとIT

購入者の感想

2013年に出版された書籍の翻訳だそうですがIoTという単なるテク二カルタームに留まらない著者の実務経験に基づく考え方と展望が記されています。得てしてその類の解説書は抽象的・概念的で場合によってはメーカなり団体のプロパガンダ本になりがちな傾向があるのですが本書はそういう拘りは見られず著者なりの視野で広義の(というか私自身定義を正確に把握している訳ではありませんが)IoTとそれと繋がりを持つであろう実社会(強いて言えば「ソーシャル」)について大変解りやすく解説されています。著者自身はソフトウェアエンジニアでベンチャのCEOも兼任する起業家でも有りソーシャルマシンとはどのようなものかについての導入から始まりその機能、実社会との関わり、使用されるテクノロジ、それを実現する為の技術的側面、セマンティックな意味での実装方法、それの具体的な応用分野、そしてそれによる(主に良い意味での)社会的影響と今後の展望が手際よく纏められています。少々乱暴な表現かもしれませんが(TRONで有名な)坂村教授の提唱するIoTの概念をより泥臭くというか親近感を持てる内容と表現がされている本です。私の乏しい視野での感想としては技術系の方でも社会科学系の方でも一般の方でこういう技術を既に活用されている方(スマホで自宅のペットを観察してる方とか自宅のエアコンを制御したり録画機器をリモート操作されている方とか)もそれらの技術を足掛かりとした「ソーシャルマシン」への展開について得るものがあるのではと評価しています。

自身でベンチャーを経営し、モノがネットにつながるテクノロジー
に関わっているためか、米国の具体的な最先端事例が紹介されていて
わくわくします。ネットにつながらないと新製品として買ってくれない。
そんな時代に、どんな要素が必要なのか、を階層構造の図で丁寧に解説
してくれます。基盤にあるのが、ID。ここは大事。

あまり専門的な用語を使うことを気を使って書かれているので、テクノロジーに
詳しくない方でも、リーディング・エッジの話を楽しめると思います。

後半、具体的なベンチャービジネス(ベンチャだけでもないですが)を
詳しく解説していますが、内容がECビジネス(と位置情報の応用)とかぶっていて
ちょっとモノ足りません。しかし、やっぱりなんでも、米国発なところは悔しいですが
仕方ないですね。

ツカミはオッケー。
途中陳腐でありがち、これまで語り尽くされた感のある「未来のサラリーマンの出勤前の風景(笑)」みたいな項があるのはご愛嬌だが、そこより後ろのほうで語られる「未来」の姿には「衝撃に備えよ!」と言いたくなるものがある。

しかし、全篇読み終わって現実の社会(地域社会・サラリーマン社会・消費者としてのビジネス社会など)についてあたらめて考えてみると、モノのソーシャル化よりも人間のソーシャル化が遅々として進んでいないことのほうが問題ではないかと。

LINEに賛否両論あってもまずはLINEでグループ連絡とれるようになってくださいよホント(つまり必然的に、現役世代はさっさと全員スマホにかえやがってください)。とか。
SNS疲れするほどにfacebook使ってくださいよホント。とか。
そのスマホで電話とスタンドアロン万歩計以外の機能を使ってみてくださいよ。とか。無料アプリだけで済まそうと思わないでくださいよ。とか。そのほかいろいろ。0

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