NTV火曜9時 アクションドラマの世界 『大都会』から『プロハンター』まで の感想

この本読んだら、DVD引っ張り出して「大都会」「大追跡」「探偵物語」「警視‐K」等の
各エピソードの一本は毎週見ていく時間は設けたくなる。読んで、また映像見て、そうか、
この話はこうやって作られていたんだーと再考の面白さがわかるテキストかと。
特に７０年代の日本テレビ系の青春シリーズやアクションシリーズが、未だに愛着ある人は尚更
かもしれない。大都会や探偵物語を含めて８作品への愛を感じる！！
高視聴率を誇っていた「大都会PARTIII」が終了し、後番組に「探偵物語」を企画した経緯と、
テレビ朝日で「西部警察」準備~開始までの経緯にも触れていたり、この辺のテレビ局間のディープな
裏話も明かされている。

現在の火曜夜９時といえばフジテレビが春まで連ドラ枠を設けていた。しかし視聴率低下のため
廃枠になってしまった。踊る大捜査線、きらきらひかる、救命病棟、古畑任三郎など、
それこそ初期作は日テレの火９的？衝撃的？異色ドラマが結構あった。要するに玄人好みのドラマが並んでた。
月曜は何かかったるい、火曜からはやる気が出てくるぞー？　そういう週初めにおいて火曜日は、
人の心理にとってキッカケか何か得たいと思う曜日でもあるかもしれない。
その曜日の夜９時に集中してテレビを見るという習慣は、今より昔のほうが根づいていたなかで、
面白いドラマ（テレビ映画）が送り出されていたのだから、贅沢の他にない。

最も高視聴率を維持していた「大都会PARTIII」の裏番組が、TBSで「人はそれをスキャンダルという」
テレ朝「半七捕物帳」フジ「火曜ワイドSP」「ミュージックフェア」テレ東はB級の「映画」、　
教育は今も続く「きょうの料理」総合は「ニュースセンター９時」。
火曜夜９時編成は昔のほうが独特すぎ。視聴者への選択肢、それぞれの局は
考えに考え抜いて番組制作にあたっていたことが伺える。