芙蓉の人 (文春文庫) の感想
参照データ
タイトル | 芙蓉の人 (文春文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 新田 次郎 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167112066 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
月刊誌『太陽』に連載されていた。単行本なったことを長い間、知らずにいた。読んだのは高校受験を控えた1974年春。密かに読んでいた(笑)
高山病で身体がおかしくなって、気象観測を続けることがむりなのに頑として下山しなかった野中到の姿に、あらためて明治の人の意志の強さを感じた。
若い時は到の功績を褒めたい気持ちであったが、今は子供たちを残して山頂に向った千代子の心境が少しわかる。
気象庁に勤務されていた新田氏ならではの記録体の文学。
高山病で身体がおかしくなって、気象観測を続けることがむりなのに頑として下山しなかった野中到の姿に、あらためて明治の人の意志の強さを感じた。
若い時は到の功績を褒めたい気持ちであったが、今は子供たちを残して山頂に向った千代子の心境が少しわかる。
気象庁に勤務されていた新田氏ならではの記録体の文学。