昭和精神史 (文春文庫) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル昭和精神史 (文春文庫)
発売日販売日未定
製作者桶谷 秀昭
販売元文藝春秋
JANコード9784167242046
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

実は本書「昭和精神史」(文春文庫版)は最近、やっとAmazon.co.jpで購入したばかりである。
過日、続編に当たる「昭和精神史・戦後編」(文春文庫版)を先に読んで、その後、前編に当たる本書(ハードカバー版)は、地元の図書館に偶々、あったので読んだことはある。

冒頭で著者は「昭和改元の年から敗戦期までの日本人の心の歴史を描こうとしている」と述べる。「それは文学史でもなく、思想史でもなく、あるいは思潮史でもなく、精神史と呼ぶのは、その時代に生きた日本人の心の姿を具体的に描きたいからである」という。

著者は、この精神の風景を対象から少し距離をおいて淡々と、述べていく。
登場人物は範囲が広く、また多い。一人だけ、印象に残った人物を挙げるとすれば、本書で初めて知った保田與重郎である。
本書を読んでの私見ではあるが、昭和という時代は思想的にも政治的にも「マルキシズム」を抜きにしては考えられないと思う。丸山真男流にいえば、日本の古層に流れる執拗低音と新たに勃興してきた「マルキシズム」との葛藤の時代といえようか。

著者の昭和は「戦後編」で昭和45年の三島由紀夫の死をもって終焉する。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

昭和精神史 (文春文庫)

アマゾンで購入する
文藝春秋から発売された桶谷 秀昭の昭和精神史 (文春文庫)(JAN:9784167242046)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.