高血圧のほとんどは薬はいらない! 50歳・男性で155は正常値 (角川SSC新書) の感想

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タイトル高血圧のほとんどは薬はいらない! 50歳・男性で155は正常値 (角川SSC新書)
発売日販売日未定
製作者大櫛 陽一
販売元KADOKAWA/角川マガジンズ
JANコード9784047316515
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 薬・サプリメント

購入者の感想

私が購入した高血圧の薬はいらないという趣旨の本は浜六郎、松本光正、大櫛陽一著と3冊目。本書は独自の診療データを用いてガイドラインに疑義を提示されています。「原因を調べずに降圧剤を出すというサボタージュ医療」「人間ドック学会の新基準騒動からわかったこと」「年齢別にすると、血圧と死亡率の関係はなくなる」「百寿者は血圧が高い方が自立度が高い」などの意見やデータは新鮮です。コレステロール、高脂血症、糖分と脳卒中/脳梗塞との関係性データも参考になります。血圧を下げすぎて亡くなる薬の副作用もある中で、患者も医療を理解して行動する必要があることを教えてくれる本です。

本書によると日本人の平均血圧は下がってきているのだという。
1961年、60歳以上男性の収縮期血圧の平均が159.8、それが2010年になると140.8と20も下がっている。
「しかし、高血圧とされる人は逆に増えているのです。おかしいと思いませんか」
高血圧に関心のある方ならば著者の問いに対する答えは知ってられるかと思う。
要するにどんどんと基準値だけを下げてきたから、『高血圧患者』が膨大に増えていったのだ。

日本人の高血圧が増えていったのは「基準が下げられ」、基準を下げれば「高血圧患者が増え」
医療機関の患者数が増えれば「製薬会社の売り上げが増える」この猛烈な悪循環。

ディオバンの顛末を思い出し、事が国内だけの問題かと思えばWHO(世界保健機関)の運営費の75%が
製薬企業、特に降圧剤を製造販売している製薬企業に依存する状態になっているとのこと。
このズブズブの関係にはうんざりしてきますな。そして国の医療費だけは増え続け、財政を圧迫するという。

この著者のよいところは多くのデータを紹介し、グラフとして視覚的にも分かりやすく紹介していることだ。
さらに出典、元になったソースを細かく添えているのも信頼性がおける。
この手の本にありがちな著者の感情的な物言い、必要以上に激しい批判も抑え、あくまでも冷静に
根拠を示しながら「高血圧患者の殆どに薬はいらない」理由を構築している。

「血圧と死亡率の関係はない」「降圧治療で死亡率が5倍になる」「高齢者は降圧剤を避けるべき」
私のように数年間降圧剤を飲んできた人間からすると「ううん・・・」と唸ってしまうような内容が並ぶ。
しかし著者は個人で追跡調査まで行い(男性9949人、女性1万6172人)これらの結果を導き出している。

この本を読んでいきなり薬を止めてしまってはいけない(著者もそんなことは推奨していない)
仮に止めるのであればどのように少なくしていけばいいか、そういうことまで丁寧に紹介されている。
何はともあれ疑問を持ったならば主治医と納得するまで話し合うべきだ。

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