NHK出版 病気がわかる本 心房細動に悩むあなたへ (NHK出版病気がわかる本) の感想

「Revolution　心房細動に出会ったら」（同著者が心房細動について解説した医療従事者・医療関係者向けの本）の、患者・家族向けバージョンといった感じです。
心房細動とはなにか、どんな人がなりやすいのか、検査、症状、脳梗塞のおこしやすさ、その治療（予防）、ドキドキ感に対する治療など、必要十分の一通りの事がわかりやすく解説してあります。
必要十分といっても、脳梗塞予防の薬については、ﾜﾙﾌｧﾘﾝ（昔ながらの薬）とﾀﾋﾞｶﾞﾄﾗﾝ(新薬)のそれぞれの長所・短所、使い分けなどの新しい事もしっかり書かれてあったり、最後に7ページのまとめまであったり、親切です。
「よい治療は、患者さんがその病気の事をよく理解したうえに成り立っている」「患者さん・そのご家族に心房細動の事を知ってもらうためのツールとして書いた」ということが後書きにあります。まさに、読みやすく、理解しやすい本です。