The Mind's Own Physician: A Scientific Dialogue With the Dalai Lama on the Healing Power of Meditation の感想

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このプロシーディングズには、1987年から続いているワークショップ "Mind and Life Dialogues"の
第13回目"The Science and Clinical Applications of Meditation"（2005年）の記録と、
2006-2011年の研究の進展を収録してある。

このワークショップは、「健康な心を保つためにはどうしたらよいか？　感情のバランスを保つには？　
人生の早い段階でこのような自己管理のスキルを教えるにはどうしたらよいか？」
という課題に応えるために開かれた。
名だたる研究者、セラピー指導者が、ダライラマを中心にして議論している。

2006-2011年の研究の進展においては、短い期間の瞑想によっても、視覚プロセッシング、
ワーキングメモリ、痛みの知覚と認知の分離、ネガティブ感情の神経回路変更、喫煙本数削減、
その他に良い効果があること、遺伝子発現に影響するかもしれないこと、を紹介している。

一般の人が、学術文献を入手して読むのは難しいと思うので、
2011年までの進捗状況を知るにはよい文献だと思う。
なお、その後の研究進捗状況を知るためのWebサイト等も紹介してある。

英語は丁寧な話し言葉か、もしくは科学論文で使われる英語なので、きわめて分かりやすい。